適用範囲:DS-5, RVDS

ここではARMコンパイラツールの用語とリリースの番号付けの規則について記載します。

■RVCT

RVCT(RealView Compilation Tools)はRVDSに含まれていた旧ARMコンパイラのリリースに対する名称です。RVCT 4.0はRVCTの名称を用いる最終のツールチェインリリースとなります。4.1以降ARM Compilerの名称に置き換わりました。

RVCTおよびARM Compiler 4.1のリリースには、バージョンリリースとパッチリリースがあります。バージョンリリースでは、1桁の数字のメジャーとマイナーバージョン番号で識別されます。ARM Compiler 4.1以降とRVCT 4.0、3.1、2.2のパッチリリースはパッチ番号で識別されます。これらのリリースでは X.YpN 形式の番号付けが適用されます:


バージョンリリースの後にパッチリリースが続きます。パッチリリースでは新しい機能や改善および問題の修正を含みます。
例えば、ARM Compiler 4.1p1はARM Compiler 4.1のパッチリリースです。

全てのパッチリリースはバージョンとビルド番号によってユニークに識別されることに注意してください。

■ARM Compiler、ARM Compiler toolchain

ARM CompilerはARMで製造されているコンパイレーションツールの名称です。この名称はリリース4.1以降RVCTから置き換えられました。

ARM Compiler toolchainはARM Compilerの別名で、アセンブラ、リンカ、ライブラリアンおよびfromelfを含むツールチェイン全体と、コンパイラ単体を区別する必要がある場合に使用されます。

バージョン5以降、ARM Compilerはリリースの番号付けに X.YYuN の規則が適用されます:

ARM Compilerリリースではフィーチャーリリースとアップデートリリースの両方があります。フィーチャーリリースでは、1桁の数字のメジャーバージョン番号と2桁の数字のマイナーバージョン番号によって識別されます。例)5.00、5.01 メジャーまたはマイナーバージョン番号の変更は新しいフィーチャーリリースを示します。フィーチャーリリースでは新しい機能や既存の機能の変更を提供します。

メジャーバージョン番号の変更は頻繁には発生せず、一般的に機能面での大幅な変更があったことを示します。

フィーチャーリリースに加えて、ARMはアップデートリリースも提供します。以下の点がフィーチャーリリースと異なります:
例えばARM Compiler 5.01はARM Compiler 5のフィーチャーリリースを示し、ARM Compiler 5.01u1 はARM Compiler 5.01のアップデートリリースを示します。

ARM Compiler 5はあらゆるARM Compiler 5のリリースを示すことに注意してください。

■RVDS

RVDS(RealView Development Suite)はDS-5に置き換えられた旧ソフトウェア開発ツールのセットです。

RVDSリリースは含有するRVCTおよびARM Compilerバージョンのメジャーおよびマイナーバージョンと同じものを使用します。たとえば、RVDS 4.1はARM Compiler 4.1を含みます。RVDS 4.1はRVDSの最終リリースとなります。

■DS-5

DS-5(ARM Development Studio 5)は全てのARMプロセッサに対するリファレンスソフトウェア開発ツールキットとしてRVDSの置き換え品となります。

例えば、BasicとProfessionalのように異なったDS-5のエディションがあります。
DS-5はその他多くのコンポーネントを含むので、DS-5はARM Compilerとは異なった番号付けの規則があります。併せて、全てのDS-5のエディションがARM Compilerを含むわけではありません。各DS-5リリースは5.Xのようにあらわされ、Xは直前のリリース番号に1を加えた数字が使用されます。

例えば、DS-5 version 5.9 Professional EditionはARM Compiler 5.01u2を含みます。

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