アップデートリリースをダウンロードするには、事前にARM社のコネクトサービスのアカウントを取得し、ログインしておく必要があります。アカウントの取得は以下のURL から無償で行う事ができます:
https://login.arm.com/register.php

ARM Compiler toolchain v6.3

1.はじめに

ARM Compiler 6.3 はARMv8-A、ARMv7-A、ARMv8-M、ARMv7-MおよびARMv6-M のアーキテクチャをサポートし、DS-5とともに使用することでこれらアーキテクチャ の実行可能コードのビルドおよびデバッグが可能です。
ARM Compiler 6.3 は、ARMv8-M、ARMv7-MおよびARMv6-Mアーキテクチャプロファイルのフルサポートを追加しました。このリリースでは、C++例外のサポートを含む、C++ライブラリとしてlibc++の使用の完全サポートも追加しました。ARM Compiler 6.3は、以前のリリースよりも、生成されるコードが良い性能をもたらす、多くの最適化を含みます。
バージョン番号が、他のARM製品との整合性のために少し変わりました。バージョン情報の機械可読形式は、以前のリリースのそれらと同様に残されています。

ARM Compiler 6.3は、以下の使用を意図しています。

これらのいずれかのライセンスと共に使用しなければなりません。

ライセンスについてのご質問は購入元あるいは license.support@arm.comへのメールで行ってください。

フローティングライセンスをご使用の場合は、armlmdおよびlmgrdをversion 11.12.1.0以降にアップデートする必要があります。
これらのバージョンは、 https://silver.arm.com/browse/BX002 からダウンロード可能です。(登録およびログインが必要です)  

1.1 ARM Compiler 6 の構成

[armclang]
[armlink、armasm、fromelf、armar]
[組み込みシステム向けARM C およびC++ ライブラリ]

1.2 ARM Compiler 6.3 でのサポート

アーキテクチャとプロセッサ サポートレベル
ARMv8-AおよびARMv7-A と準拠するプロセッサ サポート済み
ARMv7-R と準拠するプロセッサ アルファサポート−将来のリリースでサポート
現状はARM Compiler 5 の使用を検討してください
ARMv8-M、ARMv7-M、ARMv6-M
および準拠するプロセッサ
サポート済み
ARMv6-M 以前のアーキテクチャ 未サポート
ARM Compiler 5 をご使用ください
ARM 以外のアーキテクチャ 未サポート
 
サポートレベル 詳細
サポート済み 製品品質を保ち、一番高位のサポート優先度
ベータ 実装は完了済みだが、テストは部分的。お客様の試用とフィードバックを歓迎
アルファ 実装は未完了でテストは部分的
お客様の試用とフィードバックを歓迎
未サポート 機能がツールチェインに含まれていないか非推奨になっており、テストは未実施
使用する場合は完全な自己責任
 

2. インストール手順

ARM Compiler 6.3 単体のインストールを行うには以下の手順に従ってください。例えばDS-5 のようなツールキットの一部としてARM Compiler 6.3 が提供されている場合は、インストールはツールキット側のインストーラで対応しています。そのような場合はツールキットのインストール手順に従ってください。

サポートされるOSプラットフォーム
ARM Compiler 6.3 は以下のプラットフォームをサポートしています。

[Linux でのインストール]
ARM Compiler 6.3 をLinux にインストールするには、(source ではなく)64-bit Linux ホスト環境ではinstall_x86_64.sh を、32-bit Linux ホスト環境ではinstall_x86_32.shを実行し、スクリーン上の手順に従ってください。インストーラは選択したディレクトリにARM Compiler 6.3 を解凍します。
 
[Windowsでのインストール]
ARM Compiler 6.3 をWindows にインストールするには、64-bit Windows ホスト環境ではwin-x86_64setup.exe を、32-bit Windows ホスト環境ではwin-x86_32setup.exe を実行し、スクリーン上の手順に従ってください。以前のバージョンのARM Compiler 6 がすでにインストールされており、アップグレードしたい場合は、以前のバージョンを一旦アンインストールしてから新しいバージョンのARM Compiler 6 をインストールいただくことを推奨します。
 
ARM Compiler 6は、Microsoft Visual Studio 2013のランタイムライブラリがインストールされることを必要とします。プロダクトインストーラを使用するか、あるいはこのツールチェンがDS-5の一部としてインストールされるなら、ランタイムライブラリは製品と共にインストールされます。後からコピーあるいは別のPCへインストレーションを移動される場合、ランタイムライブラリがホスト上で利用可能であることを保証する必要があります。  
[インストール後]
ARM Compiler 6.3 はライセンス管理される製品であり、DS-5 およびARM Compiler ライセンスの両方とともに動作します。

ライセンスの取得については弊社または license.support@arm.com にお問い合わせください。
 
ARMLMD_LICENSE_FILE 環境変数がライセンスファイルを指すように設定して下さい。Windows 環境ではpath の設定にダブルクォートを含む必要がないことに注意してください。スペースを含むpath はダブルクォートがなくとも動作します。
 
[アンインストール]
ARM Compiler 6.3 をWindows 上からアンインストールするにはコントロールパネルの"プログラムと機能"の"プログラムのアンインストール"でARM Compiler 632 を選択してアンインストールボタンをクリックします。
 
ARM Compiler 6.3 をLinux 上からアンインストールするには、インストールディレクトリを削除します。

単純なプログラムのビルド

ベアメタルAArch64 システム用の非常に単純なプログラムをコンパイルするには:

armclang --helpで、基本的なコマンドライオプションのヘルプを確認することができます。より詳細についてはarmclang Reference Guide をご参照ください。旧バージョンのARM Compiler からの移行に関する情報は、製品ドキュメントに含まれる Migration and Compatibility Guide をご参照ください。

ドキュメンテーション

以下のドキュメンテーションがARM Compiler 6.3 用に提供されます:
より詳細については ARM Infocenter 内の ARM Compiler 6 documentation をご参照ください。

リリース履歴と変更点について

ARM Compiler 6.3 シリーズのリリース日付は以下の通りです。
  • 6.3 (released November 2015)

  • 各リリースにおける、新しい機能と修正された不具合を含むる変更点の概要は以下の通りです。特に指定がない限り、変更点は、それぞれのケースで、一つ前のリリースからリストされます。各変更点は、ユニークなSDCOMP- 番号によって箇条書きで示されます。特定の項目で詳細な内容をARMへ連絡する場合には、該当する番号を一緒にご連絡ください。


    ARM Compiler v6.3 での変更
    変更点は、前の機能リリース:ARM Compiler 6.02からリストされます。

    ARM Compiler v6.3 での一般的な変更


    ARM Compiler v6.3での拡張

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