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https://login.arm.com/register.php

ARM Compiler 6.4 のリリースノート


目次
  • 1.イントロダクション
  •    1.1. ARM Compiler 6の構成
  •    1.2. ARM Compiler 6.4でのサポート
  • 2. インストール方法
  •    2.1. DS-5 5.20以降への統合
  •    2.2. スタンドアロン製品としての使用
  •    2.3. Linux環境へのインストレーション
  •    2.4. Windows環境へのインストレーション
  • 3.アンインストール方法
  • 4.簡単なプログラムのビルド
  • 5.ドキュメンテーション
  • 6.フィードバックとサポートについて
  • 7.リリース履歴と変更点について


  • 1.イントロダクション

    このリリースノートは、リリース時点で最初に提供されたものです。リリースノートの最新版は、 ARM Infocenter 内の ARM Compiler 6 documentation section をご覧ください。

    ARM Compiler 6.4は、以下を追加しました:


    このコンパイラは、以前のリリースの生成コードを超えて良い性能をもたらす、多くの最適化も含んでいます。
    ARM Compiler 6.4は、以下のように使用されることを意図しています。

    これら製品から少なくとも1つの適切なライセンスが利用可能である必要があります。ライセンスについてのご質問は購入元あるいは license.support@arm.com へのメールで行ってください。

    フローティングライセンスをご使用の場合は、armlmdおよびlmgrdをversion 11.12.1.0以降にアップデートする必要があります。2015年11月に、Flexera社は FlexNet Publisherのベンダデーモンコンポーネントとlmgrdで発見されたセキュリティの脆弱性を発表しました。Flexera社は脆弱性が利用されたと信じるに足る根拠はないものの、FlexNet Publisher version 11.13.1.2でセキュリティアップデートを提供しました。このため、ライセンスサーバを少なくともこのバージョンへアップグレードすることをお勧めします。FlexNet Publisher 11.13.1.2(以降) のライセンスサーバソフトウェアは、https://silver.arm.com/browse/BX002 からダウンロード可能です。(登録およびログインが必要です)


    1.1. ARM Compiler 6の構成

    ARM Compiler 6は、ARM Compiler 5の後継であり、以下にリストされたコンポーネントを含みます。以前のプロジェクトからプロジェクトを移行するための情報は、製品ドキュメンテーション内の Migration and Compatibility Guide をご覧ください。


    アセンブラに関する注意事項


    1.2. ARM Compiler 6.4でのサポート


    アーキテクチャとプロセッサ サポートレベル
    ARMv8.2-Aと準拠するプロセッサ アルファサポート−将来のリリースでサポート
    ARMv8.1-A、ARMV8-AおよびARMv7-A と準拠するプロセッサ サポート済み
    ARMv8-RおよびARMv7-R と準拠するプロセッサ サポート済み
    ARMv8-M、ARMv7-M、ARMv6-M
    および準拠するプロセッサ
    サポート済み
    ARMv6-M 以前のアーキテクチャ 未サポート
    ARM Compiler 5 をご使用ください
    ARM 以外のアーキテクチャ 未サポート
     
    サポートレベル 詳細
    サポート済み 製品品質を保ち、一番高位のサポート優先度
    ベータ 実装は完了済みだが、テストは部分的。お客様の試用とフィードバックを歓迎
    アルファ 実装は未完了でテストは部分的
    お客様の試用とフィードバックを歓迎
    コミュニティ オープンソーステクノロジで利用可能な追加の機能がARM Compiler 6に構築
    お客様の試用とフィードバックを歓迎
    未サポート 機能がツールチェインに含まれていないか非推奨になっており、テストは未実施
    使用する場合は完全な自己責任
     

    2.インストール方法

    ARM Compiler 6.4 が、ツールキット(例:DS-5)の一部として含まれている場合、ツールキットのインストーラがインストレーションプロセスを処理します。ツールキットのインストレーション指示を参照してください。

    その他のケースの場合、ARM Compiler 6.4 をどのように使用するかに依存して適切なインストレーションの場所を選択する必要があります。


    2.1. DS-5 5.20 以降への統合

    ARM Compiler 6.4 は、DS-5製品のインストレーションの外であるなら、デフォルトの場所を含み、任意の場所にインストールすることができます。

    インストール後、 http://ds.arm.com/developer-resources/tutorials/adding-new-compiler-toolchains-to-ds-5/ のチュートリアルで示す方法に従って、DS-5 5.20以降のツールチェーンに統合することができます。

    DS-5 Eclipse IDE あるいは DS-5 Command PromptからARM Compiler 6.4 を使用することをおすすめします。これら環境の外でツールチェーンを使用するとき、以下の環境変数の構成が必要となります。


    2.2. スタンドアロン製品としての使用

    ARM Compiler 6.4 は、DS-5製品のそれぞれのインストレーションの外であるなら、デフォルトの場所を含み、任意の場所にインストールすることができます。

    ライセンスファイルあるいはライセンスサーバの場所を指定するARMLMD_LICENSE_FILE環境変数をセットしてください。Windows上ではダブルクォーテーションをこのパス内に含めないでください。パス内の空白はクォーツなしで、動作します。


    2.3. Linux環境へのインストレーション

    ARM Compiler 6.4 は、以下のサポートされるプラットフォームでテストされています。


    ARM Compiler 6.4をインストールするには、 install_x86_64.shを実行(soourceではありません)し、画面の指示に従ってください。インストーラは、ARM Compiler 6.4 をお客様が指定したディレクトリに解凍します。

    armclangバイナリは、お客様の指定したディレクトリ内にARM Compiler 6.4 の一部としてインストールされたlibstdc++のコピーへ動的にリンクされています。

    インストールされたいくつかのツールが32bitシステムライブラリに依存します。
    ARM Compiler 5.06 update 2 を64-bit Linuxホストプラットフォームで使用するとき、32-bit互換のライブラリがインストールされていることを確認してください。 32-bit互換ライブラリがインストールされていない場合、ARM Compiler 5.06 update 2 ツールは、ライブラリが見つからず実行が失敗するあるいはエラーをレポートします。インストールに必要なライブラリは、ご使用のプラットフォームで管理者権限で適切なコマンドを実行して確認してください。


    Red Hat
      yum install glibc.i686
    Ubuntu
      apt-get install lib32stdc++6

    2.4. Windows環境へのインストレーション

    ARM Compiler 6.4 は、以下のサポートされるプラットフォームでテストされています。


    Windows 64-bitホストプラットフォーム上でARM Compiler 6.4 をインストールするために、win-x86_64setup.exeを実行し、画面の指示に従ってください。Windows 32-bitホストプラットフォーム上でARM Compiler 6.4をインストールするために、win-x86_32setup.exeを実行し、画面の指示に従ってください。以前のバージョンのARM Compiler 6 がすでにインストールされており、アップグレードしたい場合は、以前のバージョンを一旦アンインストールしてから新しいバージョンのARM Compiler 6 をインストールいただくことを推奨します。

    ARM Compiler 6は、Microsoft Visual Studio 2013のランタイムライブラリがインストールされることを必要とします。プロダクトインストーラを使用するか、あるいはこのツールチェンがDS-5の一部としてインストールされるなら、ランタイムライブラリは製品と共にインストールされます。後からコピーあるいは別のPCへインストレーションを移動される場合、ランタイムライブラリがホスト上で利用可能であることを保証する必要があります。


    3. アンインストール方法

    Linuxの場合、ARM Compiler 6.4 をインストールディレクトリから削除してください

    Windowsの場合、コントロールパネルのプログラムの追加と削除からARM Compiler 6.4 を選択し、アンインストールボタンを押下してください


    4. 簡単なプログラムのビルド

    ベアメタルAArch64 システム用の非常に単純なプログラムをコンパイルするには:

    
    (Linux)   echo "int main() {}" >
     simple.c
    
    (Windows) echo  int main() {}  >
     simple.c
    
    (両システム) armclang --target=aarch64-arm-none-eabi simple.c -o simple
    

    armclang --helpで、基本的なコマンドライオプションのヘルプを確認することができます。より詳細については armclang Reference Guide をご参照ください。旧バージョンのARM Compiler からの移行に関する情報は、製品ドキュメントに含まれる Migration and Compatibility Guide をご参照ください。

    5. ドキュメンテーション

    ARM Compiler 6.4 の以下ドキュメントが利用可能です。

    これ以上の情報は、 ARM Infocenter ARM Compiler 5 documentation をご参照ください。


    6. フィードバックとサポートについて

    お客様からのフィードバックは我々にとって重要です。製品のあらゆる局面において、欠陥報告と改善に関する提案を歓迎します。フィードバックあるいはサポートについて、お客様の製品の購入元あるいは、support-sw@arm.comへメールでご連絡ください。必要に応じて、ツールからの--vsnの出力、問題を再現するのに必要なソースコードおよびその他のファイルとコマンドラインを提供してください。ARM Compiler 5.06 update 2の総合的なビルド番号は、このドキュメントの最初に見出すことができます。当社へのお問い合わせは、 こちら


    7. リリース履歴と変更点について

    以下に、ARM Compiler 6.4 シリーズのリリース日付を示します。

    以下に、新しい機能と修正された不具合を含むそれぞれのリリースで変更された概要を示します。特に指定がない限り、一つ前のリリースからの変更点を示します。それぞれの項目別に分類され、ユニークな識別子SDCOMP-<NNNNN>を伴います。もしARMへこのリリースノート内の特定の問題について連絡が必要な場合、適切な識別子を通知してください。


    ARM Compiler 6.4 での変更点について

    以下に以前のリリースであるARM Compiler 6.3 からの変更点を示します。

    ARM Compiler 6.4 での一般的な変更点














    ARM Compiler 6.4 での拡張

    コンパイラと統合されたアセンブラ (armclang)

    リンカ (armlink)

    ARM Compiler 6.4 で修正された不具合

    コンパイラと統合されたアセンブラ (armclang)

    古いアセンブラ (armasm)

    リンカ (armlink)

    ライブラリおよびシステムヘッダ

    Fromelf

    ARM Compiler 6.4 の既知の不具合

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