Arm Compiler 6.10のリリースノート

目次

  1. 1. 紹介
    1. 1.1. Arm Compiler 6 の構成
    2. 1.2. Arm Compiler 6.10でサポートされたこと
  2. 2. インストール手順
    1. 2.1. DS-5 5.20 以降への統合
    2. 2.2. Keil MDK 5.22 以降への統合
    3. 2.3. スタンドアロン製品として使用
    4. 2.4. Linuxへのインストール
    5. 2.5. Windowsへのインストール
  3. 3. アンインストール
  4. 4. ドキュメンテーション
  5. 5. フィードバックとサポート
  6. 6. リリース履歴と変更

1. 紹介

これは、リリース時に提供されたリリースノートの最初のセットです。 リリースノートの 最新版 については、 https://developer.arm.com をご参照ください。

Arm Compiler 6.10 は次のサポートを追加しました:

Arm Compiler 6.10 は、以下のように使用されることを意図しています:

これら製品から少なくとも1つの適切なライセンスが利用可能である必要があります。 これら製品から少なくとも1つの適切なライセンスが利用可能である必要があります。 ライセンスの購入については info-arm@dts-insight.co.jp へご連絡ください。

フローティングライセンスをご使用の場合は、 armlmd および lmgrd をversion 11.14.1.0以降にアップデートする必要があります。ARMでは、常に https://developer.arm.com/products/software-development-tools/license-management/downloads から入手できる最新バージョンのライセンスサーバーソフトウェアを使用することをお勧めします。

1.1 Arm Compiler 6 の構成

ARM Compiler 6は、ARM Compiler 5の後継であり、以下にリストされたコンポーネントを含みます。以前のプロジェクトからプロジェクトを移行するための情報は、製品ドキュメンテーション内の Migration and Compatibility Guide をご覧ください。

アセンブラに関する注意事項:

1.2 Arm Compiler 6.10でのサポート

次の表は、最も一般的なツールキットのサポートレベルを示しています:

アーキテクチャおよびプロセッサ サポートレベル ライセンス / 構成
MDK-Lite MDK-Essential MDK-Plus MDK-Professional DS-5 Professional DS-5 Ultimate
Armv8-A Cortex-A75/73/72/57/55/53/35/32 サポート済み - - - - - Yes
Armv7-A Cortex-A17/15/12/9/8/7/5 サポート済み - - - Yes Yes Yes
Armv8-R Cortex-R52 サポート済み - - - - - Yes
Armv7-R Cortex-R8/7/5 サポート済み - - - - Yes Yes
Cortex-R4F/4 サポート済み - - Yes Yes Yes Yes
Armv8-M Cortex-M33/23 サポート済み - 非セキュアのみ Yes Yes Yes Yes
Armv7-M SC300 サポート済み - - Yes Yes Yes Yes
Cortex-M7/4/3 サポート済み 32 Kbyte コード制限 Yes Yes Yes Yes Yes
Armv6-M SC000 サポート済み - - Yes Yes Yes Yes
Cortex-M0/M0+ 32 Kbyte コード制限 Yes Yes Yes Yes Yes
Armv6-M 以前のアーキテクチャ 未サポート - - - - - -
Arm以外のアーキテクチャ 未サポート - - - - - -

サポートレベル 説明
サポート済み(製品化レベル) 製品品質を保ち、一番高位のサポート優先度
ベータ 実装は完了済みだが、テストは部分的。お客様の試用とフィードバックを歓迎
アルファ 実装は未完了でテストは部分的。お客様の試用とフィードバックを歓迎
コミュニティ オープンソーステクノロジで利用可能な追加機能がARM Compiler 6に組込み済み。Arm社はこれら機能の品質レベルや機能レベルへの言及はしない。お客様の試用とフィードバックを歓迎。
未サポート 機能がツールチェインに含まれていないか非推奨になっており、テストは未実施。 当該機能を使用する場合は完全な自己責任。

他のツールキットでサポートされているアーキテクチャとプロセッサについては、販売元にお問い合わせください。

サポートされている機能および機能のサポートレベルの詳細については、製品のマニュアルを参照してください。

2. インストール手順

Arm Compiler 6.10 が、ツールキット(例:DS-5)の一部として含まれている場合、ツールキットのインストーラがインストレーションプロセスを処理します。ツールキットのインストレーション方法を参照してください。

その他のケースの場合、Arm Compiler 6.10 をどのように使用するかに依存して適切なインストレーションの場所を選択する必要があります:

2.1. DS-5 5.20 以降への統合

Arm Compiler 6.10 は、DS-5製品のインストレーションの外であるなら、デフォルトの場所を含み、任意の場所にインストールすることができます。

インストール後、 https://developer.arm.com/products/software-development-tools/ds-5-development-studio/resources/tutorials/adding-new-compiler-toolchains-to-ds-5 のチュートリアルで示す方法に従って、DS-5 5.20以降のツールチェーンに統合することができます。

DS-5 Eclipse IDE あるいは DS-5 Command PromptからArm Compiler 6.10 を使用することをおすすめします。これら環境の外でツールチェーンを使用するとき、以下の環境変数の構成が必要となります:

詳細な情報は、 https://developer.arm.com/products/software-development-tools/license-management/resources/product-and-toolkit-configuration をご参照ください。

2.2. MDK-ARM 5.22 以降への統合

Arm Compiler 6.10 は、Keil MDKインストレーションの ARM サブディレクトリ以下にインストールする必要があります。たとえば、Keil MDKインストレーションがC:Keil_v5の場合、 C:Keil_v5ARMARMCompiler6.10 へインストールすることをおすすめします。

インストール後、 http://www.keil.com/support/man/docs/uv4/uv4_armcompilers.htm のチュートリアルで示す方法に従って、MDKのプロジェクトへツールチェーンの統合が可能です。

2.3. スタンドアロン製品としての使用

ARM Compiler 6.10 は、DS-5製品のそれぞれのインストレーションの外であるなら、デフォルトの場所を含み、任意の場所にインストールすることができます。

ライセンスファイルあるいはライセンスサーバの場所を指定する ARMLMD_LICENSE_FILE 環境変数をセットしてください。Windows上ではダブルクォーテーションをこのパス内に含めないでください。パス内の空白はクォーツなしで、動作します。

DS-5 Professional Editionライセンスを使用していない場合は、 ARM_TOOL_VARIANT を適切に設定してください。

詳細な情報は、 https://developer.arm.com/products/software-development-tools/license-management/resources/product-and-toolkit-configuration をご参照ください。

2.4. Linux環境へのインストレーション

Arm Compiler 6.10 は、以下のサポートされるプラットフォームでテストされています:

Arm Compiler 6.10 は、古いプラットフォームでは動作しません。

Arm Compiler 6.10をインストールするには、 install_x86_64.sh を実行( source ではありません)し、画面の指示に従ってください。インストーラは、Arm Compiler 6.10 をお客様が指定したディレクトリに解凍します。

armclang バイナリは、お客様の指定したディレクトリ内にArm Compiler 6.10 の一部としてインストールされたlibstdc++のコピーへ動的にリンクされています。

2.5. Windows環境へのインストレーション

Arm Compiler 6.10 は、以下のサポートされるプラットフォームでテストされています:

Arm Compiler 6.10 は、古いプラットフォームでは動作しません。

Windows 64-bitホストプラットフォーム上でArm Compiler 6.10 をインストールするために、 win-x86_64setup.exe を実行し、画面の指示に従ってください。Windows 32-bitホストプラットフォーム上でArm Compiler 6.10をインストールするために、 win-x86_32setup.exe を実行し、画面の指示に従ってください。以前のバージョンのArm Compiler 6 がすでにインストールされており、アップグレードしたい場合は、以前のバージョンを一旦アンインストールしてから新しいバージョンのArm Compiler 6 をインストールいただくことを推奨します。

Arm Compiler 6はMicrosoft Visual Studio 2015で構築されており、WindowsのUniversal C Runtimeをインストールする必要があります。詳細な情報は、 https://support.microsoft.com/en-gb/help/2999226/update-for-universal-c-runtime-in-windows をご参照ください。

3. アンインストール

Linuxの場合、Arm Compiler 6.10 をインストールディレクトリから削除してください。

Windowsの場合、 コントロールパネル プログラムの追加と削除 から Arm Compiler 6.10 を選択し、 アンインストール ボタンを押下してください。

4. ドキュメンテーション

Arm Compiler 6.10 の以下ドキュメントが利用可能です:

これ以上の情報は、 developer.arm.com 内の Arm Compiler 6 documentation をご参照ください。

Arm社は2018年1月、Arm社は、脆弱性 Variant 1: bounds check bypass (CVE-2017-5753) に関する情報を公開しました。 https://developer.arm.com/support/security-update/compiler-support-for-mitigations を参照し、 このArm Compilerリリースの Migration path の推奨事項を使用して、この脆弱性を軽減してください。この軽減のAPIは変更される可能性があることに注意してください。

5. フィードバックとサポートについて

お客様からのフィードバックは我々にとって重要です。製品のあらゆる局面において、欠陥報告と改善に関する提案を歓迎します。フィードバックあるいはサポートについて、お客様の製品の購入元あるいは、 https://developer.arm.com/support へご連絡ください。必要に応じて、ツールからの --vsn の出力、問題を再現するのに必要なソースコードおよびその他のファイルとコマンドラインを提供してください。当社へのお問い合わせは、 こちら 。

6. リリース履歴と変更点について

以下に、Arm Compiler 6.10 シリーズのリリース日付を示します:

以下に、新しい機能と修正された不具合を含むそれぞれのリリースで変更された概要を示します。特に指定がない限り、一つ前のリリースからの変更点を示します。それぞれの項目別に分類され、ユニークな識別子SDCOMP-<NNNNN>を伴います。もしARMへこのリリースノート内の特定の問題について連絡が必要な場合、適切な識別子を通知してください。

Arm Compiler 6.10 での変更点

以下に以前のリリースであるArm Compiler 6.9 からの変更点を示します。

Arm Compiler 6.10 での一般的な変更点

Arm Compiler 6.10での拡張

コンパイラと統合されたアセンブラ(armclang)

Arm Compiler 6.10で修正された不具合

コンパイラと統合されたアセンブラ(armclang)
レガシーアセンブラ (armasm)
ライブラリおよびシステムヘッダ
Fromelf

Arm Compiler 6.10の既知の不具合

将来のリリースでの変更点

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