これまでは、バージョンの異なるライセンスをマージして使用する場合、 下位のバージョンのクライアントは古いツールのライセンスから消費していましたが、 (RVDSv2.2と、RVDSv2.1をマージして使用しているサーバーへADSv1.2がアクセス  すると、RVDSv2.1から消費していました。) 現在、RVDSv3.x以降のライセンスとそれ以下(RVDS2.xやADS等)のライセンスをマージした場合、 クライアントが下位のバージョンにも関わらずRVDSv3.x以降のライセンスから消費してしまいます。
これにより、実際にRVDSv3.x以降を使用したい場合にライセンスが使用できないことが 起こります。

回避策として以下の3つがあります。

  1. ライセンスファイル中のRVDS3.x以降のライセンスのINCREMENT行に対し、sort=nnnを付加します。
    nnnに設定できる値は、0〜255です。
    nnnには、100よりも大きな値を設定してください。
    デフォルトは100となっております。
    値が小さいほど優先してライセンスが認識されます。
    例: sort=200を設定したライセンスファイル です。

    ライセンスサーバソフトウェア(flexlm)は、RVDS3.x以降のメディアに含まれるものをご使用ください。
    しかしながらこの方法は、必ず古いライセンスからチェックされるため、実際にRVDS3.x以降のライセンスを使用するクライアントに対してはライセンス認証速度が長くなるという現象を引き起こします。

  2. 古いツール(RVDS2.x/ADS1.x)と新しいツール(RVDS3.x)を使うユーザがきっちり分かれている場合、
    下記FAQと同じように、オプションファイルを使用して優先的にライセンスを割り当てるグループを指定することが可能です。
     ・ 「フローティングライセンスを複数持っていますが、特定のマシンに常にライセンスを有効にするような利用形態は可能ですか」
     ・ 「グループ単位で使用できるライセンス数を限定する方法について 」
    このオプションファイルの機能を利用すると、指定したユーザに対して特定のバージョンのライセンスを割り当てることができます。
    ライセンスサーバソフトウェア(flexlm)は、RVDS3.x以降のメディアに含まれるものをご使用ください。

  3. RVDS3.x以降用のライセンスサーバとそれ以外のライセンスサーバを分けて2台で運用していただきます。
    その上で、環境変数ARMLMD_LICENSE_FILEを、RVDS3.x以降用のライセンスを後から検索するように設定します。
     ・ 「環境変数"ARMLMD_LICENSE_FILE" について詳しく教えてください」

    1. この場合も、RVDS3.x以降用のライセンスが後から検索されることにより、実際にRVDS3.x以降のライセンスを使用するクライアントに対してはライセンス認証速度が長くなるという現象を引き起こします。
      環境変数ARMLMD_LICENSE_FILEに対して、
         
      1. RVDS2.xを使用する際には、RVDS2.x用のライセンスサーバのみ
      2.  
      3. RVDS3.x以降を使用する際には、RVDS3.x以降用のライセンスサーバのみ
      を設定していただくことでこの現象は回避できます。

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