1.IDEサポート
†
CodeWarrior IDEが、RealView Debugger IDEを置き換えるために提供されました。
RVDSv2.2に含まれるCodeWarrior IDEは、Metrowerks CodeWarrior v5.6をベースとしています。
注釈:
CodeWarrior for RVDSは、WindowsXPとWindows2000のみサポートしております。
Sun Solaris と Red Hat Linux 用には提供されておりません。
2.デバッグツールサポート
†
RVDSv2.2とRVDSv2.1のデバッグツール(RealViewデバッガ)における主な違いは、以下の通りです。
-
メニュー構成の改善
-
ペインの操作性の改善
-
新規「Data Navigator」ペインによるデータナビゲーションの改善
-
internationalization support(他国語サポート)
-
ソースコードカラーリングの改善
-
trace, analysis, profiling の向上
-
RTOS サポートの向上
-
gccビルドイメージのサポート
-
CLIコマンドの追加(PRINTDSM,TRACEEXTCOND)
また、スタンドアロンエディタのサポートと、ViエディタモードはRVDから削除されました。
3.ビルドツールサポート
†
RVDSv2.2とRVDSv2.1のビルドツールにおける主な違いは、以下の通りです。
-
RVCTv2.2は、新しいARMv6コアのサポートを行います。
例:ARM1176JZ(F)-S(ARM TrustZone technology-optimized 対応)
ARM968EJ-S
ARM1156T2(F)-S
ARM MPCore
-
Thumb-2 命令セットは、多くの新しい32ビット命令といくつかの16ビット命令をサポートします。
Thumb-2 命令セットは、古い16bit Thumb命令をサブセットとして含みます。
-
RVCT2.2は、Base Platform ABI for the ARM Architecture [BPABI]に完全に準拠します。
-
RVCTv2.2は、ABI for the ARM Architecture (base standard) [BSABI]に記述されるDWARF3(Draft Standard 9)デバッグテーブルの基本的なサポートを提供します。
-
コマンドラインオプション -g はコンパイル時にデバッグテーブルの生成をスイッチします。
最適化オプションは、-Onumによって指定されます。デフォルトでは、-gオプションの使用は最適化の設定に影響を与えません。
-
RVCTv2.2は、System V 共有ライブラリと互換性のあるコードをコンパイルするためにコマンドラインオプション--apcs /fpicをサポートします。
-
ARMリンカは、共有ライブラリのビルドとそれに対応したリンクをサポートします。
SVr4 実行可能ファイルと共有オブジェクトをビルドして、そしてコードがどのように生成されるかを定義するために新しいコマンドラインオプションを使用できます。
-
ARMリンカはGNU拡張シンボルバージョン対応モデルをサポートします。
-
浮動小数点演算のARMインプリメンテーションは、C99関数のよりよいサポートのために変更されました。
この新しい機能を使うようにユーザがコードの移植を行うのを助けるため、Compatibility mode(互換性モード)が導入された点が、この変更がはっきりと示される部分になります。
-
RVCTv2.2はLinuxアプリケーションと共有ライブラリのビルドをサポートします。
4.Agilent Probe サポート
†
RVDSv2.2のカスタムインストールにおいてAgilent Probeをサポートします。