ADSには、デバッガ、シミュレータ等も含むパッケージとして提供されておりますが、RVCTではコンパイレーションツールのみが提供されます。
また、RVCT2.0では以下の拡張がなされています。
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EDG(Edison Design Group)のフロントエンドを採用することにより、ISO準拠 C++のフルサポートを行いました。
ADS1.2でサポートされておりませんでしたネームスペース(名前空間)、テンプレート、Run-Time Type Information(RTTI)などにも対応しました。ただし、例外処理についてはRVCT2.1での対応を予定しています。
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ARMステートのコードに対し、5%のパフォーマンス向上が期待できます。
(armcc --arm -Otime -cpu ARM9E オプション使用時)
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Thumbコードにおいて、2%のコードサイズの縮小が期待できます。
(armcc --thumb -Ospace -cpu ARM9Eオプション使用時)
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ARMアーキテクチャv6をサポートしました。
(詳細につきましては、RVCT2.0ではアーキテクチャv6はサポートされていますか。の項目をご参照下さい)
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ARM Embedded Application Binary Interface(EABI)に準拠しています。
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関数単位でARM/Thumbのコンパイルを切りかえることができます。
(#pragma arm および #pragma thumbを使用)
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4つの浮動小数点モデルを持ちます。
(--fpmodeオプションで切り替え可能)
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ARM EABI C/C++に完全準拠しています。
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インラインアセンブラおよび組込みアセンブラをリエンジニアリングしています。