ARMツールを使用しようとしたときに、ライセンスサーバデーモンが正常に動作しているにもかかわらず、下記のようなエラーメッセージが出力される場合、ライセンスサーバとクライアント間での通信が正常に行えていない可能性があります。

"<command line>": Error: A1439E: Cannot obtain license for "<featurename>" with license
version >=x.x: Cannot connect to license server
The server (lmgrd) has not been started yet, or
the wrong port@host or license file is being used, or the
port or hostname in the license file has been changed.
Feature: <featurename>
Server name: <server>
License path: <license path>
FLEXlm error: -15,xx. System Error: 10061 "WinSock: Connection refused"
For further information, refer to the FLEXlm End User Manual,
available at "http://www.globetrotter.com".

*Linux や Solaris 上では、"Connection refused" と表示されます。

これには、いくつかの原因が考えられます。

    ● ライセンスサーバ名が長すぎる

    FLEXlm ライセンスソフトウェアで使用できるホスト名には文字数の制限があります。
    ライセンスサーバのホスト名が制限を越えるときは、hosts ファイルを用いて短いホスト名のエイリアスを作成するか、直接 IP アドレスを指定することによって解決することが出来ます。
    FLEXlm のバージョンが8.1b 以前の場合は、文字数の制限が 32 文字となります。
    8.1b 移行の場合は、64 文字までのホスト名を利用できます。


    ● ライセンスサーバとクライアントが違うサブネット上に存在する

    この場合、環境変数 "ARMLMD_LICENSE_FILE" をホスト名だけではなく、ドメイン名を含めた形で設定して下さい。
    (例: port@myserver.mycompany.com )
    または、直接ライセンスサーバのアドレスを指定して下さい。
    (例: port@192.168.1.1 )
    これでも解決できない場合、hosts ファイルを編集しフルドメイン名と IP アドレスを対応させてください。この作業はネットワーク管理者に相談をして行うことをお勧めします。

    hosts ファイルの例):

    123.456.789.012 myserver.mycompany.com
    hosts ファイルは、Solaris または Linux では、通常下記のディレクトリに存在します。
    /etc/hosts
    Windows 7 / XP / 2000では、通常下記のディレクトリに存在します。
    C:WINNTSYSTEM32DRIVERSETCHOSTS.

    ● ファイアーウォールの設定

    ファイアーウォールが設置されたネットワークにおいて、この問題が発生する場合、 ファイアーウォールがクライアントとサーバ間の通信をブロックしている可能性があります。
    この場合、FLEXlmが使用するポート番号を変更するか、ファイアーウォールの設定を見直して下さい。

    FLEXlm が使用するポート番号を変更するには、下記をご参照下さい。
    " FLEXlm が使用するポート番号を固定できますか。 "

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