フローティングライセンスを複数持っている場合、通常はライセンスサーバより先着順でライセンスが割り当てられます。
しかしながら、グループごとに使用できるライセンス数を固定したい場合、オプション ファイルを使用して優先的にライセンスを割り当てるグループを指定することが可能です。

以下の手順で設定を行って下さい。

1. 一旦動作しているライセンスサーバーデーモンを終了して下さい。
   


2. オプションファイルにグループを定義します。
   例えば、ホスト名毎のグループ HOST_GROUP を作成して管理する場合は、最初に以下のようにHOST_GROUPのキーワードに続いて、グループ名、グループに加えるホスト名の列挙によるホストグループ名定義を行います。
   （以下の例では、DIST_ARM1とDIST_ARM2の2つのグループを定義しています。）

   HOST_GROUP DIST_ARM1 arm-work01 arm-work02 CHERRY
   HOST_GROUP DIST_ARM2 arm-work03 arm-work04 arm-work05 

   
   
3. オプションファイルに割り当てるライセンスを定義します。
   定義は RESERVE のキーワードに続き、 　 予約するライセンス数
   　 予約するライセンスのFEATURE名
   　 HOST_GROUP (キーワードです)
   　 グループ名
   を列挙します。
   ※FEATURE名はライセンスファイル中のINCREMENTから始まる行の2番目のレコードが該当しますので、そこから抜粋します。
   
   以下の例では、ホストグループDIST_ARM2がds_compiler_hazelや、ds_debugger_hazel等のArm DS Bronze Editionに含まれるFEATUREのライセンスを2本予約し、DIST_ARM1がそれらを1本予約しています。

   RESERVE 2 ds_compiler_hazel HOST_GROUP DIST_ARM2
   RESERVE 2 ds_debugger_hazel HOST_GROUP DIST_ARM2
   RESERVE 2 ds_debugger_cli_hazel HOST_GROUP DIST_ARM2
   RESERVE 2 ds_graphics_debugger_hazel HOST_GROUP DIST_ARM2
   RESERVE 2 ds_model_hazel armlmd HOST_GROUP DIST_ARM2
   RESERVE 2 ds_profiler_hazel HOST_GROUP DIST_ARM2
   RESERVE 2 mdk_pack_hazel HOST_GROUP DIST_ARM2
   RESERVE 1 ds_compiler_hazel HOST_GROUP DIST_ARM1
   RESERVE 1 ds_debugger_hazel HOST_GROUP DIST_ARM1
   RESERVE 1 ds_debugger_cli_hazel HOST_GROUP DIST_ARM1
   RESERVE 1 ds_graphics_debugger_hazel HOST_GROUP DIST_ARM1
   RESERVE 1 ds_model_hazel armlmd HOST_GROUP DIST_ARM1
   RESERVE 1 ds_profiler_hazel HOST_GROUP DIST_ARM1
   RESERVE 1 mdk_pack_hazel HOST_GROUP DIST_ARM1
   　・
   　・ 

   
   
4. ライセンスファイルにオプションファイルを指定します。
   サーバ側ライセンスファイルのVENDOR行に以下のようにオプションファイル名を指定して下さい。オプションファイルの場所は任意の場所が利用いただけますがファイル名の指定は必ずフルパスで記述してください。
   

   VENDOR armlmd options=/opt/arm/license/group_def.txt 



5. ライセンスサーバデーモンを起動し直して下さい。

備考：

上記の手順の2では、キーワード："HOST_GROUP"によるホスト名でのグループを定義しましたが、キーワード：" GROUP "キーワードを使用することでユーザ名によるグループ指定も可能です。
その場合、手順 2では"GROUP グループ名 ユーザ名 ユーザ名 ユーザ名 ・・・"のようにユーザ名を利用したユーザグループ指定を記述して下さい。

GROUP DIST_USR_ARM1 User_A User_B
GROUP DIST_USR_ARM2 User_C User_D User_E

定義したユーザグループ名を使用する場合、手順 3では以下のように GROUP キーワードとグループ名を使用した記述を行って下さい。

RESERVE 2 ds_compiler_hazel GROUP DIST_USR_ARM2
RESERVE 2 ds_debugger_hazel GROUP DIST_USR_ARM2
RESERVE 2 ds_debugger_cli_hazel GROUP DIST_USR_ARM2
RESERVE 2 ds_graphics_debugger_hazel GROUP DIST_USR_ARM2
RESERVE 2 ds_model_hazel armlmd GROUP DIST_USR_ARM2
RESERVE 2 ds_profiler_hazel GROUP DIST_USR_ARM2
RESERVE 2 mdk_pack_hazel GROUP DIST_USR_ARM2
RESERVE 1 ds_compiler_hazel GROUP DIST_USR_ARM1
RESERVE 1 ds_debugger_hazel GROUP DIST_USR_ARM1
RESERVE 1 ds_debugger_cli_hazel GROUP DIST_USR_ARM1
RESERVE 1 ds_graphics_debugger_hazel GROUP DIST_USR_ARM1
RESERVE 1 ds_model_hazel armlmd GROUP DIST_USR_ARM1
RESERVE 1 ds_profiler_hazel GROUP DIST_USR_ARM1
RESERVE 1 mdk_pack_hazel GROUP DIST_USR_ARM1
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オプションファイルの詳細については、Armのライセンスサーバソフトウェアダウンロードページ『 Download FlexNet Publisher 』から入手いただける"FlexNet Publisher License Administration Guide"内、 Managing the Options File の章に記載されておりますのでご参照下さい。