1. ハードウェア:
    ARMコアにEmbedded Trace Macrocell(ETM)が含まれている必要があります。
    Intel XScaleテクノロジをベースとしたプロセッサを使用している場合、XScale固有のトレースハードウェアが供給されており、これにより制限付きトレースを行うことができます。

  2. デバッガ:
    ADSに含まれるAXDデバッガでは、単体でのトレースサポートを行っていません。
    AXDをトレースに対応させる為にTrace Debug Tools(TDT)をインストールする必要があります。
    一方、RVDの場合はTDTは不要ですが、トレースの機能を有効にするには別途トレースのライセンスを必要とします。トレースのライセンスはデフォルトでは、RVDSの一部として供給されています。
    RVDは、ARM社製トレースポートアナライザ(Multi-ICE, RealView ICE)経由でのトレースキャプチャのみサポートしています。

  3. トレースポートアナライザ:
    ほとんどの環境では、収集し、バッファしたトレース情報をデバッガから読み出すためにMultiTraceやRealViewTraceといったTrace Port Analyser(TPA)を必要とします。
    もし、使用しているARMシステムがオンチップEmbedded Trace Buffer(ETB)を含んでいる場合、通常トレース情報はETBからJTAG経由で転送されるためTPAは不要となります。
    Intel XScaleテクノロジをベースとしたプロセッサを使用している場合、TPAは不要です。
    限られた量で生成されたトレース情報は、XScaleのオンチップトレースバッファからJTAG経由で読み出されます。

  4. JTAGコントロール:
    Multi-ICEのようなJTAGコントロールシステムは、トレース情報の収集のためにETMがプログラムされている必要があります。
    オンチップETBやXScaleベースのシステムを含むようなシステムの場合、デバッガにトレース情報を転送するためにもJTAGが使用されます。

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