ソフトウェア・テスト・ライブラリ STL

ソフトウェア・テスト・ライブラリ STL

Armソフトウェア・テスト・ライブラリ(STL)は、ISO26262 ASIL Dにシステムが適合できるようサポートするArmの機能安全の技術を補完することができます。STLは、Armベースのプロセッサー上で起動時およびランタイム時に実行してエラーの有無をテストする効率的なアセンブリ言語ルーチンです。 わかりやすい1つのC言語アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)により、開発者はすばやく簡単に、複数のCPUシステムにテスト機能を展開できます。

特長とメリット

安全認証

広範な機能安全評価プロセスを通過した安全性テストライブラリは、市場投入までの時間の短縮や、ユーザーのシステムが業界の安全規格に確実に適合するための支援につながっています。


ブート時診断

リアルタイムに診断する必要がない場合、システムがオンラインになるときにブート診断(データを破壊する可能性があります)を実行することで、稼動システムの潜在的障害を回避します。


ランタイム時の非破壊性

ランタイム時診断は通常のシステム動作中に実行するので、データを破壊することがあってはならず、ワーストケース実行時間と呼ばれる明確に決められた時間内に特定の機能を完了する必要があります。


広範な診断に対応

業界標準では、できるだけ多くのエラーをカバーする診断テストが求められています。 ArmベースのプロセッサーについてはArmが最も詳しいため、潜在的エラーの診断も最も広範囲にわたります。


小さなコード

Armソフトウェア・テスト・ライブラリのコードはサイズが最適化されており、必要なメモリリソースが少ないため、コストを削減することができます。 ビルトインのプロセッサー機能を最大限に活用して適切な粒度のテストを高速で実行し、ほかのシステム機能に対する診断実行時間を最小限に抑えます。


すばやい実行

Armソフトウェア・テスト・ライブラリは、ほかのシステム機能への影響を抑えながら細かい粒度のテストを高速で実行するビルトインのプロセッサー機能を最大限に活用しています。


出典Arm社ウェブサイト 転載URL

https://www.arm.com/ja/products/development-tools/embedded-and-software/software-test-libraries