「Safety Ready製品」機能安全を実現するための製品
ツール、プラットフォーム、ソフトウェアを提供
Arm® 開発システム
開発ツールは、 ソフトウェア・テスト・ライブラリ (STL)、 機能安全ランタイムシステム (FuSa RTS)、 Arm Compiler for Embedded FuSaなどがあります。
Arm Compiler for Embedded FuSa
Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16LTS は、機能安全またはlong-termサポートの要求を伴うベアメタルソフトウェア、ファームウェア、およびリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS) アプリケーションを開発するための、Arm の最新の組込みC/C++コンパイルツールチェインです。強力な最適化手法と最適化されたライブラリを通して、Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16LTS は、組込みシステム開発者が、挑戦的なパフォーマンス目標とメモリ制約を満たすことを可能にします。
機能安全ランタイムシステム (FuSa RTS)
Armの機能安全ランタイムシステム(FuSa RTS)は、認証済みの一連のソフトウェアコンポーネントであり、さまざまな組込みアプリケーションで最終的な安全認定を受けるための時間と労力を削減します。 このシステムには、堅牢なリアルタイムシステム(RTOS)、独立したプロセッサー抽象化レイヤー、Armアーキテクチャの専門家がCortex-Mプロセッサーに合わせて高度に最適化した検証済みのCライブラリが含まれています。機能安全コンパイラや組込みツールチェーンのArm Keil MDKでネイティブに使用できるように最適化されています。
ソフトウェア・テスト・ライブラリ(STL)
Armソフトウェア・テスト・ライブラリ(STL)は、ISO26262 ASIL Dにシステムが適合できるようサポートするArmの機能安全の技術を補完することができます。STLは、Armベースのプロセッサー上で起動時およびランタイム時に実行してエラーの有無をテストする効率的なアセンブリ言語ルーチンです。 わかりやすい1つのC言語アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)により、開発者はすばやく簡単に、複数のCPUシステムにテスト機能を展開できます。
出典Arm社ウェブサイト 転載URL
・https://www.arm.com/ja/technologies/safety#c-92abe052-23c1-4e86-bc54-4d92115b17e1
・https://www.arm.com/ja/products/development-tools/embedded-and-software/fusa-rts
・https://www.arm.com/ja/products/development-tools/embedded-and-software/software-test-libraries
Arm Safety Ready IP
Arm IP | ソフトウェアテスト ・ライブラリサポート |
機能安全サポートの レベル |
組込み用 Armコンパイラ FuSa |
機能安全を実現するArmランタイムシステム |
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Cortex-A78AE | 開発中 | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-A78C | - | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-A78 | - | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-A76AE | - | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-A76 | - | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-A75 | - | 標準 | ✔ | - |
Cortex-A72 | 2022年に利用可能 | 標準 | ✔ | - |
Cortex-A65AE | - | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-A65 | - | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-A57 | - | 標準 | ✔ | - |
Cortex-A55 | 2022年に利用可能 | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-A53 | ✔ | 標準 | ✔ | - |
Cortex-A35 | - | 標準 | ✔ | - |
Cortex-A34 | - | 標準 | ✔ | - |
Cortex-A32 | - | 標準 | ✔ | - |
Cortex-R52+ | 2022年に利用可能 | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-R52 | ✔ | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-R5 | ✔ | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-M55 | 2022年に利用可能 | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-M33 | ✔ | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-M23 | - | 拡張 | ✔ | - |
Cortex-M7 | - | 拡張 | ✔ | ✔ |
Cortex-M4 | ✔ | 標準 | ✔ | ✔ |
Cortex-M3 | ✔ | 標準 | ✔ | ✔ |
Cortex-M0+ | ✔ | 標準 | ✔ | ✔ |
出典Arm社ウェブサイト 転載URL
・https://www.arm.com/ja/technologies/safety#c-92abe052-23c1-4e86-bc54-4d92115b17e1
Arm純正コンパイラはここがちがう!
Arm純正の開発ツールは、 Armコア・テクノロジと共に開発および検証され、産業制御、車載、鉄道、医療アプリケーションの分野の安全性が求められる多くの製品で既に使用されています。
コンパイラは、2013年に、ドイツの第三者認証機関TÜV SÜD(テュフズード)により、安全関連システムの開発ツールとして認定され、機能安全規格IEC61508、自動車の機能安全規格ISO26262の認証を取得しました。
TÜV SÜDによるツール認証取得済みの機能安全版コンパイラ
- 証明書
- 機能安全規格
ISO 26262 (自動車)
IEC 61508 (産業)
EN 50128 (鉄道)
IEC 62304 (医療)*
*安全関連開発での使用に適して検証済み - 延長メンテナンス(5年)
Qualification Kit
- セーフティマニュアル
- 欠陥レポート
- テストレポート(C言語適合検査結果)
- コンパイラの開発プロセスマニュアル
クオリフィケーション・キット
クオリフィケーション・キットは、推奨されるユースケースや潜在的なエラーを緩和する対策など、安全関連のプロジェクトにおけるツールチェーンの構成方法を記載したセーフティマニュアル、国際的なテストやユーザからの報告で発見された既知の不具合や回避策のリストが含まれる欠陥レポート、コンパイラがISO C90、C99のC言語準拠入力に基づいて正しい出力を生成することを証明するC言語準拠試験の結果が記載されたテストレポート、そして、ツールチェーンの開発に使用されたArm社のソフトウェア開発プロセスの説明が記載されたコンパイラの開発プロセスマニュアルで構成されます。
これら機能安全版コンパイラとクオリフィケーション・キットで、お客さまが製品開発時に、ツールの安全性を証明するための工数と費用の削減を実現します。