エンジン制御ECUの実機検証

【エンジン制御ECUの実機検証:実機環境下における制御ECUソフトのリアルタイムな変数計測(CANツールとの比較)】
CAN計測の100倍で変数計測ができる、きめ細かな適合に最適

エンジン制御ECUは、スロット開閉と回転数に同期して燃料の噴出量と点火のタイミングを瞬時に制御しています。燃料噴射及び点火タイミングの制御では、「トルクが最大化」、「空気と燃料の混合の最適化」、「有害物資を排出を抑える」ためのセッティングが求めれています。
制御アルゴリズムは、その都度に各状態のセンサー入力から点火時期や燃料噴射制御に必要な算出演算(空燃比率・ノック・トルク、回転数・車速、排気ガス)によって最適な制御が行われています。
上の図は、4サイクル4気筒直噴エンジンのイメージです。4サイクルの4ストローク工程では、クランク回転が2回転(720度)で1工程(吸入・圧縮・燃焼・排気)としています。回転数が8000回転での1工程では約15msec程度です。
ECUに実装している制御マイコンの内部変数の挙動をモニターすることで、エンジン制御処理の妥当性を検証することができます。CAN通信での内部変数を計測する場合では、回転数8000回転の1工程(720度)で可能な変数計測は約16変数(32bit)程度です。RAMScopeならばモニタ用のプログラムを常駐せずに、クランク角度のワンショット(10度)単位に同程度の変数計測が行えます。1工程ならば1000点以上の変数計測も可能となり、きめ細かな制御処理の検証が行えます。