2021/06/21
高性能マルチコア、64ビットデュアルイシュー、スーパースカラーRISC-VプロセッサのSiFive FreedomU740を搭載し、Linuxが動作するSiFive製開発ボード 『HiFive Unmatched』を販売開始
株式会社DTSインサイト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 浅見 伊佐夫)は、2020年11月のLinley Fall Processor Conference 2020で米SiFiveより発表されたRISC-V開発ボードの新製品「HiFive Unmatched」を2021年6月21日より日本国内の法人様向け限定に販売を開始しました。
当社はSiFive社の国内正規代理店として、HiFive Unmatched ボードをいち早く入手し、実際の動作検証や本ボードを用いたRISC-V PCの組み立てなど、最新情報を提供してまいりました。HiFive Unmatchedボードには、4つのSiFiveU74 コア(※1)と 1つのSiFive S7 コア(※2)を備えたヘテロジニアス・マルチコアプロセッサ(SiFive Mix + Match テクノロジー)であるSiFive FU740 SoCが搭載されており、アプリケーションとリアルタイム処理の強力な組み合わせを提供します。RISC-V PCの構築を容易にするために、mini-ITX規格を採用しており、同規格準拠のPC用ケース、ATX電源が利用可能です。また、PCI-Express®、ギガビットイーサネット、USB 3.2Gen1などの業界標準のインターフェースが採用されています。システムには、Linuxおよび一般的なシステム開発者向けパッケージを含む起動可能なSDカードが付属しており、SiFive.comからアップデート可能です。HiFive Unmatchedにより、自動車、産業機器、OA機器といった各種業界向けにRISC-Vのアプリケーションや製品の構築がこれまでになく簡単に実現できます。
※1:SiFive Uシリーズコアは、SiFiveの創設者が発明したRISC-V ISA に基づいた、Linux対応64ビットアプリケーションプロセッサコアです。 ※2:SiFive Sシリーズコアは、同じくRISC-V ISAに基づいた、64ビットのリアルタイム組み込みコアです。
製品の特徴
- CPU: SiFive FU740-C000(64-bit RISC-V 1.2GHz) プロセッサ搭載
- システムメモリ:
オンボード 16GB 64-bit DDR4 @ 1866 MT/s
オンボード32GB32MB QSPI NOR Flash(※4) - ストレージ:
microSDカード
NVMe SSD M.2モジュール(オプション※3) - ネットワーク:
10/100/1000イーサネット
Wi-Fi/Bluetoothモジュール(オプション※3) - I/O:
PCI-Express Gen3
USB 3.2 Gen 1 Type A
microUSB TypeB
JTAG
GPIO/I2C/QSPI/UART/PWM - ソフトウェア
Freedom U-SDK
(OpenSBI/U-Boot/Linux Kernel v5.10以上/GCC,LLVM,パフォーマンスツール、ユーティリティ)
※3:当社での取り扱いはございません。
※4:記載に誤りがありましたので修正致しました。
製品パッケージ
- HiFive Unmatchedボード
- 32GB microSDカード(SiFive Freedom-U-SDK Linuxディストリビューションインストール済み)
- Mini-ITX互換リアパネルI/Oシールド
- CAT5e イーサネットケーブル(2m)
- Micro USB(USB A-MicroB)ケーブル(1.5m)
- シャーシ マウンティングスクリューパッケージ
- M.2モジュール マウンティングスクリューパッケージ
- インデックスカード(HiFive Unmatchedクイックスタートガイド入手用QRコード記載)
SiFive 概要
SiFiveは、オープンソースのRISC-V命令セットアーキテクチャに基づいて、市場に対応したプロセッサコアIPおよびシリコンソリューションをご提供する半導体プロバイダーです。経験豊富な半導体設計チームとRISC-Vの発明者が率いるSiFiveは、LSIのカスタマイズやオープンアーキテクチャプロセッサコアの活用などを通じてお客様の市場投入までの時間短縮やコスト削減に貢献いたします。また、すべての市場分野に於いてシステム設計者がカスタマイズされたRISC-Vベースの半導体を構築できるようにいたします。世界中に10のオフィスを持つSiFiveは、Sutter Hill Ventures、Qualcomm Ventures、Spark Capital、Osage University Partners、Chengwei、Huami、SK Hynix、Intel Capital、Western Digitalから投資の支援を受けております。詳細は、www.sifive.comをご覧ください。
株式会社DTSインサイト概要
見えないものを“可視化”する お客さまのニーズを“かたち”にする
株式会社DTSインサイトは、横河ディジタルコンピュータ株式会社、アートシステム株式会社、一部上場企業である株式会社DTSの組込み関連事業を統合し、2017年4月1日、DTSグループの一員としてスタートしました。
社名のインサイト(insight)には、「洞察力」「物事の本質を見抜く力」を磨くことで、技術やノウハウを最大限活用し、お客様に最高のサービスを提供するという想いを込めています。
これまでご提供してきたマイクロコンピュータや周辺システムの設計、開発に関わる事業に加え、車載分野/組込み分野の開発ツールやシステム・ハードウェア・ファームウェア開発、医療分野における計測制御システム、各分野における受託開発など、最先端の開発現場におけるお客様のビジネスを、幅広くサポートしてまいります。
私たちDTSインサイトは「本質を見抜く力」で、今後さらに発展進化を続けるIoTの世界に向けたサービスを実現するとともに、DTSグループの幅広いサービスでお客様に高付加価値のソリューションを提供してまいります。
Our insight, your value
https://www.dts-insight.co.jp/
当ニュースに関するお問い合わせ窓口(お客様からのお問い合わせ先)
株式会社DTSインサイト LSI Design Service部
〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-30-3 新宿MIDWESTビル
TEL:03-6756-9415 FAX:03-6756-9409
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