汎用・高速フラッシュオンボードプログラマ NETIMPRESSシリーズ
NETIMPRESSシリーズは、オンボードプログラミング方式に対応した汎用・高速フラッシュプログラマです。
フラッシュのプログラミング仕様は半導体メーカー各社仕様が異なります。
NETIMPRESSは各社のプログラミング仕様に合わせ、定義体と呼ばれる通信ソフトを提供することで汎用的にフラッシュプログラミングをサポートします。
製品ラインナップ
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NETIMPRESS avant
製造ラインで高速かつ安定動作し、汎用、拡張性を備えたフラッシュオンボードプログラマ
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対応インターフェース:
シリアル・JTAG・SWD・SPI・QSPI・CAN・CANFD -
NETIMPRESS acorde
ベースユニット本体にモジュールタイプのプログラマユニットを最大9台までの任意台数を搭載可能
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対応インターフェース:
シリアル・JTAG・SWD・SPI -
NETIMPRESS next
開発から生産ラインまでご利用いただけるスタンダードなフラッシュプログラマ
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対応インターフェース:
シリアル・JTAG・SWD・SPI・QSPI・CAN・CANFD -
G-NETIMPRESS
量産ライン向けマルチチャンネル型フラッシュプログラマ
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対応インターフェース:
シリアル・JTAG・SWD・SPI -
NETIMPRESS air
車載ECU開発向け小型・軽量CANツール(WLAN搭載モデルあり)
CANプログラマ、CANバスのデータロガー、XCPによるRAMのモニターなどに利用可能
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対応インターフェース:
CAN・KLINE
NETIMPRESSコンセプト
NETIMPRESS は、量産ライン向けフラッシュマイコン・フラッシュメモリ用の汎用オンボードプログラマです。
量産ラインで必須となる高速プログラミング性能・高信頼性・デバイス汎用性・拡張性に富み、お客様に最適なプログラミング環境の提供をお約束します。
汎用性(定義体・プローブ)
汎用性の鍵は定義体です。
各社フラッシュプログラミングプロトコルに対して、定義体(通信ソフト)を提供しています。
定義体はライセンスとして提供され、ライセンスを追加することで対応デバイスを拡張することができます。
また、デバイスとの物理的なインターフェースとして、各種プローブ(シリアル・JTAG・SWD・QSPI・CAN・CANFD等)を提供しています。
プログラミングプロトコルが同一のマイコンに対しては、デバイス用パラメータであるマイコンパックを弊社WEBサイトからダウンロードすることで対応することができます。
高速プログラミング
高速プログラミング実現のため、通信ボーレートや内部処理を高速化しています。
ターゲットとの通信ボーレートは最速10Mbps、プログラミングデータはデータストレージ(CFカード/SDカード)にYIMフォルダとして保存され、プログラミングデータの切り替えはフォルダのスイッチで瞬時に切り替わります。
量産ライン向け機能
スタンドアロン動作モード・PCリモート制御動作モードを両方をサポートしています。
スタンドアロン動作用として、RS232C(コマンド制御用)とDigital I/O(プログラミング環境選択・I/O制御)を装備しています。
PCリモート制御用として、DLL(AZ491)を提供していますので、ライン制御用のソフトをお客様自身で作成することが可能です。
NETIMPRESSシリーズのメリット
フラッシュプログラマ(フラッシュライタ、フラッシュ書き込みツール)は、パソコン上で開発したプログラムを、マイコンが内蔵するフラッシュメモリに書き込む機器です。最近のマイコンは、マスクROMの代わりにフラッシュメモリを内蔵しており、ユーザが手元で簡単にソフトウェアを書き換えることができます。このようなマイコンは、「フラッシュメモリ内蔵マイコン」、または「フラッシュマイコン」と呼ばれています。
フラッシュマイコンを利用すると、出荷直前までデバッグ・検証を続けられることから、ソフトウェア品質の向上を期待できます。また、仕向け先ごとに仕様(書き込むプログラム)を変更する場合、書き込みのタイミングを出荷直前まで先延ばしにできるので、仕向け別在庫管理の効率が上がります。
ただし、こうしたメリットを享受するためには、フラッシュマイコンがボードに実装された状態(オンボード)のまま、プログラムの書き込みを行う「オンボードプログラミング方式」の採用が不可欠です。専業メーカや半導体メーカに書き込み業務を委託する方法(Flash書き込みサービスの利用)や、基板実装前のデバイス(フラッシュマイコン)に対してプログラムの書き込みを行う方法(デバイスプログラミング方式)では、十分にメリットを享受できません。
当社は、フラッシュマイコンの書き込みについて、最大の効率化とコスト削減を実現できるオンボードプログラミング方式の採用を推奨しています。
オンボードプログラミング方式を採用すると、以下の三つの効果が得られます。
- コスト削減
- フラッシュ書き込みサービス利用時のコスト(書き込み費用)を削減できる
- 発注時の出戻り工数や、それに伴うコストを削減できる
- 余剰在庫の削減
- 生産ライン上でオンボード書き込みを行えば“Just On Time”生産が可能
- 仕様変更や不具合対策などによる急な生産計画の変更にも、柔軟に対応可能
- 設計・開発・評価・品質検査の期間延長
- 発注時の出戻り工数の削減や仕向け先(仕様)ごとの在庫調整などにより、その他の工程の期間を延長できる
NETIMPRESSシリーズ
当社のNETIMPRESSシリーズは、オンボードプログラミング方式に対応したフラッシュプログラマです。開発、生産、保守サポートの各工程におけるフラッシュマイコンプログラミングを包括的に支援します。ルネサス エレクトロニクスやサイプレス、NXPセミコンダクターズなど、書き込み仕様が多様な各社のフラッシュマイコンに対応しています。
スペシャルサイト
関連情報
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NETIMPRESS next
Renesas Synergy™ に対応しました。
SWDインターフェースから内蔵Flashの書込みが可能です。
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NETIMPRESS next
STMicroelectronics社 SPC58シリーズ に対応しました。
JTAGインターフェースから内蔵Flashの書込が可能です。
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NETIMPRESS next
Infineon社 TLE98xシリーズ に対応しました。
SWDインターフェースから内蔵Flashの書込みが可能です。
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NETIMPRESS next
Cypress社 Traveo(S6J3xxシリーズ) に対応しました。
JTAG(FF721)、シリアル(FF820)インターフェースから内蔵Flashの書込が可能です。