JTAG ICE デバッグツール
adviceLUNA Ⅱ

使いやすいGUIと充実したデバッグ機能で
開発効率を向上
マルチコアデバッグ、Linuxデバッグをサポート
全Armコア、Armv8アーキテクチャに対応

JTAG ICE adviceLUNA2

トピックス

RH850/E2xシリーズ(ルネサスエレクトロニクス)に対応

より高効率で信頼性の高い次世代エコカーや自動運転車の実現に向けた、ルネサスエレクトロニクス社の最新マイコン「RH850/E2xシリーズ」に対応したICEデバッグツールです。
「RH850/E2x」の持つトレース資源の活用により、ICEデバッガとしても動的テストツールとしても使用することができます。(詳細はお問い合わせ下さい)

JTAG ICE adviceLUNA2のトピックス

adviceLUNAⅡ概要

「adviceLUNA Ⅱ」は、弊社がこれまでに開発してきたICEデバッガ、JTAGデバッガの解析機能や分析機能をさらに充実させ、進化させた JTAG ICE デバッグツールです。

カーナビゲーションシステムや複合機(MFP)、デジタルビデオ/デジタルカメラ、情報家電などの組込み製品には、高機能であることや高い処理性能が求められ、Linux/Androidなどのプラットフォームが導入されたりマルチコアCPUが搭載されるようになり、システムは大規模化するとともに複雑になり、ソフトウェアのデバッグは困難度を増しています。
adviceLUNA Ⅱは、従来デバッガのデバッグ機能に加え、Linuxデバッグやマルチコアデバッグに対応した高度なデバッグ機能、トレース機能、測定機能、解析機能を提供することで、MMUの仮想記憶環境やマルチコアCPUで並行動作するような複雑なソフトウェアのデバッグをサポートします。
半導体ベンダ各社のArmコア搭載マイコン/LSI、Armv8アーキテクチャはもちろん、ルネサスエレクトロニクス社 RH850や NXPセミコンダクターズ社 MPC(Qorivva)、ケイデンス・デザイン・システムズ社 Xtensaなどの非Armコアマイコン/LSI、ザイリンクス社やインテル社の FPGAなど、広範な環境に対応した組込みソフトウェアデバッグツールです。

JTAG ICE adviceLUNA2の概要

すぐに使えるUIデザイン ~ 専用デバッガソフト「microVIEW-PLUS」の主な機能 ~

使いやすいGUIにより、デバッグ効率を向上・開発効率の最適化・開発工数を削減

「microVIEW-PLUS」の主な機能

コールスタック表示

スタックフレームから関数単位の呼び出し履歴を見やすくツリー表示できます。また、関数への引数表示、ローカル変数の変更や表示関数まで実行させることもできます。

レジスタ表示

汎用レジスタ、周辺レジスタ、拡張レジスタをツリー表示できます。
ユーザー登録機能により注目したいレジスタを集中的に確認できます。

  • レジスタ名称、値、アドレス一覧機能/ユーザー登録機能
  • ビット単位や文字列での値表示と編集機能

コマンド操作・スクリプト作成

コマンド操作も可能です。また、GUI操作をスクリプト記録・保存し、ファンクションキーへの登録などができるので、初期化処理のような反復操作を簡単に自動化できます。

メモリ編集

メモリ操作を効率よく行なうための操作ができます。各タブで2分割表示が可能です。
分割単位でブレーク時のデータ更新の有無を設定することにより値の変化を容易に確認できます。

  • ダンプ、編集、コピー、比較、検索、フィル機能
  • ドラッグ&ドロップによるアドレス設定機能
  • 複数ウィンドウでの表示、操作機能
  • SPレジスタを指定することで、現在のスタックを自動更新しながら表示
  • 定周期更新データウォッチ機能

変数ウォッチ

注目する変数をドラッグ&ドロップにより登録できます。
変数表示の更新タイミングを画面毎に設定可能で、プログラム動作に連動した確認ができます。

  • シンボル名称、値、アドレス一覧表示/確認用メモ機能
  • ブレーク時、定周期、任意指定時の表示更新/値変更の色識別
  • ログファイル出力機能

ブレーク設定

マウス操作だけでさまざまなブレーク点を設定できます。
さらに各ブレーク内容の詳細設定もできます。

  • ソフトウェアブレーク最大1024点/ハードウェアブレーク最大 16点
  • 条件式/指定回数によるソフトウェアブレーク
  • MPU内蔵資源を使用したOCDブレーク
  • 指定回数を設定できるカウンタブルブレーク
  • 対象行まで実行するテンポラリブレーク

便利な各機能の連携

値やアドレスを右クリックし、他の機能で表示させることができます。

プログラム表示機能

C/C++/アセンブラのソースプログラムを表示できます。
プログラム表示ウィンドウ上でさまざまなデバッグ機能をマウス操作のみで設定登録や表示切替ができます。

プログラム表示機能

主な特長

デバッグ機能

マルチコア構成のデバッグ ~ 利用シーンに合わせて選べる2つの接続モード ~

SMP接続モード

SMP接続モード

  • 1つのデバッガ画面
  • デバッグ対象のアプリケーションが動作するコアに追従し、自動的に接続コアを切り替え可能
  • SMP Linuxのアプリケーションデバッグなどに有効

AMP接続モード

AMP接続モード

  • コア毎にデバッガが起動
  • コア毎に独立した実行制御が可能
  • ブート処理や、AMP OSのアプリケーション、非対象マルチコアのデバッグなどに有効

活線挿抜機能とスナップショットツール

接続していない状況で発生した不具合も、そのままデバッガを起動して、接続&デバッグが可能です。また、スナップショットツールを利用してメモリ状態を保存しておけば、ターゲットボードがなくてもデバッガで再現できるため、複数の開発者様で、情報を簡単に共有することができます。

活線挿抜機能とスナップショットツール

MMUビューアー(VE対応)

MMU(Memory Management Unit)の設定情報を理解しやすく表示します。

MMUビューアー

キャッシュビューアー

Iキャッシュ、Dキャッシュ、L2キャッシュの情報表示と、キャッシュと実メモリとの内容の比較ができます。

キャッシュビューアー

モニタポイント

Print文とICEを融合 モニタポイント

print文によるデバッグ手法とICEを融合させることで簡単にプログラムの動作、変数変化を可視化できます。 デバッガのソースコード表示画面から任意の行にprint文と同等なフォーマット(C言語のprintf()と互換性あり)を挿入して、再コンパイルを行なうことなく、JTAG経由で変数値やメッセージを画面表示させることができます。

※本機能はオプションです。

Print文とICEを融合 モニタポイント

モニタポイントで解決できます。

モニタポイントは、print文によるデバッグ手法とICEを融合させることで簡単にプログラムの動作、変数変化を可視化することが出来ます。

モニタポイントの特長
  • Non breakで情報の出力が可能
  • 設定方法はprint文記述と同等
  • コンパイル不要

ブレークさせずに見たい部分を選んで見るデバッグ手法を実現

モニタポイントで解決できます

フラッシュへの書き込み

数多くのパラレルNORフラッシュ、マイコン内蔵フラッシュに対応しています。デバイス毎に用意された設定を選ぶだけです。新規デバイス設定はサポートWEBサイトにて随時公開しています。

フラッシュメモリ書き込み定義ファイル

Tcl add on オリジナルGUI作成

「Active Tcl add on」は、ActiveTclで microVIEW-PLUS を介してターゲット資源へアクセスするコマンドを提供します。
本ソフトを使用することにより、お客様オリジナルのGUIを作成し、さまざまな開発フェーズで使用することができます。

動作環境 : ActiveTcl(Version8.4.19.1)

Tcl add on オリジナルGUI作成

トレース機能&測定機能

トレースチャート&プロファイル分析「ocdTRACE-VIEWER」

新しくトレースチャートとプロファイル分析機能を追加しました。従来のログ表示に比べてトレース結果を視覚的に表現することで、システムの挙動を簡単に把握することができます。また、実行状態のタスク/スレッドをチャート表示できます。さらに、トレース結果をプロファイル分析し、システムの性能に影響が大きい関数(ホットスポット)を明らかにします。

ocdTRACE-VIEWER

トレース機能

MPU内蔵資源によるOCDトレースでは分岐PCトレースに対応できます。
外部バスのトレースでは、バス情報の詳細トレースができます。
ユーザーイベントで設定した詳細条件を基にトレースデータを絞り込むことができ、限られたトレース容量を有効活用できます。
また、サンプリングしたトレースデータを使用して、関数チャート表示も可能です。

  • プログラム、逆アセンブラ、MIXの3モード表示
  • ノーマルトレースと条件設定可能なマルチサンプルトレース機能
  • トレースデータ検索機能
  • OCDトレースと外部パスとレースの同期表示機能
トレース機能

パフォーマンスモニタービューアー

ARMのPMU(Performance Monitoring Unit)を利用した 計測がGUIで簡単に行えます。

例) キャッシュ, データメモリアクセス, NEON命令など

パフォーマンスモニタービューアー

サンプリングプロファイル分析

定周期にプログラムカウンタをサンプリングした統計情報から、CPU占有率が高い関数を分析します。トレース資源を搭載していないCPUや、トレース用I/Fが実装されていないユーザシステムでも使用できます。

サンプリングプロファイル分析

カバレッジ測定

COカバレッジ機能にて、プログラムの実行網羅率を測定できます。
また、実行されなかった箇所を探し出すことにより、部分毎に開発を進めた際の統合評価として活用できます。

  • コードカバレッジまたはデータカバレッジ測定可能
  • アドレスによるエリア設定(ステータス指定も可)と関数指定が可能
  • 実行網羅率が確認しやすいヒストグラム表示
  • 実行ポイントをプログラム表示に反映
カバレッジ測定

ブレークヒストリー

毎ブレーク時、デバッガ上の表示を自動保存することが可能です。ブレークの履歴から過去の変数値やレジスタ値などを呼出し、表示できます。

ブレークヒストリー

パフォーマンス機能

ユーザーイベントで指定した区間の時間測定ができます。
測定結果は最小/最大時間や平均時間表示に加え、時間間隔での実行割合をグラフにて見やすく表示できます。
また、設定時間をオーバーした際に自動でブレークさせ、その後トレースを確認することで異常処理時のデバッグにも有効です。

  • 測定範囲や除外範囲をユーザーイベントにて設定可能
  • 時間測定以外に指定時間によるタイムアンダー/オーバー検出可能
  • 時間分布が確認しやすいヒストグラム表示
パフォーマンス機能

プロファイル測定

プログラムの実行負荷を測定することができます。どの区間が高いかを時間頻度から判断できます。システム全体のパフォーマンス向上の指針になります。

  • 1024区間まで測定可能
  • 指定回数測定または無制限回数測定の選択可
  • アドレスによるエリア指定と関数指定が可能
  • 時間頻度が確認しやすいヒストグラム表示
プロファイル測定

OS対応アドオンソフト

Linux/Androidデバッグ対応アドオン

カーネル・モジュール・アプリケーション・共有ライブラリ・ブートローダーまでシームレスなデバッグ環境を提供します。デバッグのためのコードへのパッチ、デーモンの組込みなどは必要ありません。

アプリケーション・共有ライブラリ向け機能

仮想モード

ブレーク中に任意のプロセス/スレッドを実行状態に切り替えてデバッグできるので、マルチプロセス/マルチスレッドのデバッグが容易になります。

main( )先頭自動ブレーク

アプリケーションを実行するとmain関数の先頭で自動的にブレークするので、デバッグをすぐ始められます。

PID選択

選択したプロセス/スレッドの実行時のみに、ブレークなどの動作を限定できます。

カーネル・モジュール向け機能

インストール時自動ブレーク

モジュールのインストール時に自動的にブレークするので、初期化処理も簡単にデバッグできます。

dmesgバッファダンプ

システムのハングアップなどでコマンドが受付けられない状態でも、直接、dmesgのバッファをダンプ、表示します。

Linux/Androidデバッグ対応アドオン

μITRON/T-Kernelデバッグ対応アドオン

タスク遷移表示

タスクの遷移をタイムスタンプ付きで、リアルタイムにチャート表示します。

OS資源表示

OSが管理する各資源の情報を一覧表示します。

タスク遷移表示

OS資源表示