特徴・機能
RAMScope-VP

RAMScope専用の
統合計測 & 適合アプリケーション

機能・特徴(計測アプリ)

計測・適合の統合アプリケーション:RAMScopeVP (二つのグレードとオプション製品)

RAMSCopeVPは、RAMScopeの設定・計測・収録・適合を快適にご使用いただくための統合アプリケーションソフトウェアです。お客様の計測環境に応じて二つのグレードをご用意しています。 「標準機能」版(無償)のRAMScopeVPと、機能強化を施した「プロライセンス」版(有償)があります。
オプションで「リプログライセンス」、「アドバンスドライセンス」を追加することが可能です。
「アドバンスドライセンス」は「プロライセンス」版の拡張機能となります。

お客様の開発に適応した標準機能(計測解析の効率UPへ)

計測設定・表示レイアウトが自由自在なドッキングウィンドウ
⇒ 測定リスト・環境設定・ウィンドウ配置がプロジェクトファイルに保存
⇒ 同環境での実験・計測のスタートが可能


【コンパイル後の変数情報より計測チャンネルを登録】

計測対象となるグローバル変数の設定は、コンパイル時のデバッグ情報ファイルよりシンボルデータマネージャで簡単に参照・登録が可能です。
再コンパイル後のアドレスの変更も一発解決できます。


【サンプリングデータの収録解析には】

RAMモニタ・アナログ・CANのモジュールがサンプリングした計測データの収録保存後は、データ観測していた各グラフに再生ボタンでへ読出し、カーソルによる詳細データの解析などが行えます。計測結果としては、以下のログデータ配列イメージで収録されています。
収録データは、お客様の解析環境(MATLAB、FFT解析)にもCSV形式ファイル、ASAM準拠のMDF形式ファイルなどにエクスポートすることが可能です。

さらに進化する計測アプリケーション(有償ライセンス)

RAMScopeVPプロライセンス(GT020-LP/N)は、お客様からの計測要求に応じて随時アップデートします。

適合機能(定数チューニング)

制御システムの特性・性能は、制御アルゴリズム内の定数テーブル(適合値配列)によって決定されています。適合値パラメータの最適化を行うために、適合値配列の表示・編集、定数チューニング(適合機能)を実現しました。シンボルファイルより適合配列値を特定します。
適合値配列の領域がROMに配置されている場合は、データ・ファイル(モトローラS形式)から配列領域を読み出し、表示・編集することができます。編集された適合値配列はデータ・ファイル(モトローラS形式)として新規にファイル保存します。定数チューニングの編集動作は、編集後のファイルからフラッシュROMへリプログ(書き換え作業)を行うことで実現します。適合編集後の最適化確認は、定数チューニング後に実機システムの挙動を計測することで検証することが行えます。
適合値配列の領域がRAMに配置されている場合は、適合対象メモリ空間を読み出し、適合値配列の表示・編集、編集値の書き戻すことで定数チューニングを実現します。定数チューニング後に実機システムの挙動を適合編集後を計測することで、制御アルゴリズムの最適化検証が可能となります。

テスト支援機能:シナリオ書き込み・CANシナリオ送信

【 シナリオ書き込み 】

シナリオ書き込みは、書き換えるデータ群と書き換えタイミングをシナリオとして作成します。予めに設定されたシナリオに準じてテスト対象となる入力変数に上書き(オーバーライト)させる機能です。テスト対象となる関数やモジュールの入力変数(引数)にダミーデータ(同値・境界値)を与えることで、機能・性能テストに活用できます。
例)ステップ・インパルスの応答テスト:入力変数に対して疑似データを注入し、関数出力の挙動を測定する。
システムの応答特性試験がRAMScope-EXGで簡単に行えます。


【 CAN シナリオ送信 】

CANシナリオ送信は、CANメッセージのデータパターンと送信する指定タイミングをシナリオとして作成します。予めに設定されたシナリオに準じてテスト対象となるCANバスに疑似的な送信動作が行われる機能です。 CANシナリオ送信の実行動作と各計測モジュールの計測動作を並行させることが可能です。シナリオ設定は、疑似送信データ値(ステップ)、送信ステップの回数、次の変化する送信データまでのDelay時間などの設定が行えます。
※測定の開始/終了によってシナリオ書き込み・CANシナリオ送信動作が連動します。また、イベント条件をシナリオ動作に連動することも可能です。

代表的な設定(登録・編集)&測定表示のイメージ

【主な測定環境の設定】

①RAM値の測定リスト(登録・編集)、②変数(RAM値)・シンボルファイルの参照、③CANバス測定用リスト(メッセージ登録・編集)、④CANデータベースファイルの参照、⑤アナログ入力測定リスト(プローブ倍率・入力レンジ)、⑥変数ウォッチ(R/W)ウィンドウ(登録・参照表示)、⑦イベント設定・ロギングトリガ設定、⑧シナリオ設定用リスト、⑨定数チューニング(適合:1次元)カーブウォッチ、⑩定数チューニング(適合:2次元)マップウォッチ、⑪ステータス表示(測定設定および環境の表示)

【主な測定結果の表示画面】

①ライングラフウィンドウ(4面)、②バーグラフウィンドウ(1グラフ(最大8ch)×最大4グラフ) ③パイグラフ(最大8ch)、④チャンネル情報(1~8までの表示列の選択可)、⑤メモリーアクセスウィンドウ(ダンプ表示)、⑥ログデータウィンドウ(RAM値)、⑦ログデータウィンドウ(CANデータ)、⑧CANバス測定タブ(メッセージ、シグナルモニタ)