2015/11/12

トレーサビリティ管理ツール「microTRACER」 バージョンアップ V2.2

お客様のご要望にお応えし、より使いやすさを向上させた microTRACER Ver. 2.2 をリリースしました。

『 microTRACER Ver. 2.2 』 の新機能/改善機能

  1. 多段トレースの表示方法の改善(多段分岐ツリー表示)
  2. トレース実行のコマンド対応
  3. トレース情報のレポート出力
  4. 差分トレース実行
  5. プロパティ値の一括設定
  6. フォルダ選択改善
  7. テキストの2 箇所指定(Excel)
  8. テキストファイルの読み込みでの表示文字列取得位置の改善
  9. プロジェクト機能でのタグ検索機能改善
  10. ツリー/マトリクス画面での表示状態ロック
  11. [Ctrl]+[f] でのタグ/テキスト検索
  12. プロジェクトファイル(.tpj)とmicroTRACER の関連付け
  13. Simulink R2015a に対応

『 microTRACER Ver. 2.2 』 の新機能/改善機能の詳細

(1) 多段トレースの表示方法の改善(多段分岐ツリー表示)

これまでの多段トレースの表示では、直列の表示を行っていました。
Ver. 2.2 では、「要求→設計」、「設計→ソース」、「要求→ソース」などのトレースを、各要求間での繋がりで見ることができるようになりました。(分岐ツリー表示)
トレース情報(各段のタグのまとまり)を自由に動かすことができます。

多段トレースの表示方法の改善(多段分岐ツリー表示)

(2) トレース実行のコマンド対応

既に作成済みのトレース情報ファイルでは、登録した成果物が更新された場合にトレースの再実行が必要になります。
Ver. 2.2 では、画面からのトレース実行に加え、コマンドでもトレース実行できるようになりました。

トレース実行のコマンド対応

バッチファイルに記述することで、日締めでの更新などまとめてトレース実行を行うことができます。

トレース実行のコマンド対応 2

(3) トレース情報のレポート出力

トレース実行結果の出力としてCSV 形式での出力をサポートしていましたが、加工が必要であったり多段での出力ができないなどの課題がありました。
Ver. 2.2 では、フォーマット化されたExcel 形式出力に対応しました。
本レポート出力は、トレース結果からタグに紐づく関係するタグのみを抽出し、フォーマット化して出力します。
起点となるトレース情報の指定ができるので、視点を変えてタグの関連性に着目することが可能です。
前方トレーサビリティの考えを持ちトレース元からトレース先にリンクされる情報で出力を行います。

トレース情報のレポート出力

(4) 差分トレース実行

多くのファイルをトレース対象に設定している場合、一度トレース実行を行いトレーサビリティ情報を構築した後に一部の成果物を更新して再度トレーサビリティ情報を取り直す場合などがあります。
Ver. 2.2 では、トレース対象の成果物の数が多いと再読み込みに長い時間がかかることを考慮し、改版が行われたファイルのみの再読み込みを行いトレース再実行の時間短縮を行うことができるようにしました。
また、トレース先/トレース元のどちらかのみを読み込んでトレース実行を行うことも可能です。
差分ファイルの認識は、ファイルのタイムスタンプをもとに判断します。Subversion の場合は、リビジョン番号で判断します。

差分トレース実行

(5) プロパティ値の一括設定

タグ毎に持てるプロパティ値は、各タグに対して個別に設定を行う必要がありました。
Ver. 2.2 では、一括で設定することができるようになりました。
検出したタグ一覧と設定項目のファイルをCSV 形式でExport し、外部で編集した後Import することで設定を反映させることができます。

プロパティ値の一括設定

(6) フォルダ選択改善

「設定」タブの[フォルダ選択]ダイアログボックスで、"\\" から始まる指定でネットワーク上のフォルダを指定できるようになりました。
フォルダ選択画面は、Windows 7 のGUI と同等の操作感になります。
ツリー画面、リスト画面からフォルダを選択すること、上部アドレスバーで直接パスを記述することでフォルダを選択することができます。
また、上部アドレスバーでは、サーバのフォルダを"\\サーバ名" や"\\ IPアドレス" で指定することもできます。

フォルダ選択改善

(7) テキストの2 箇所指定(Excel)

Excel でテキストの読み箇所を2 箇所指定できるようになりました。
テスト判定結果など、副次的要素の確認に利用することができます。

テキストの2 箇所指定(Excel)

(8) テキストファイルの読み込みでの表示文字列取得位置の改善

トレース実行によるテキストファイル読み込みにおけるタグに付随するテキスト文字列の取得位置指定方法は、タグの前後、あるいは前後の行でした。
Ver. 2.2 では、取得する行をタグからの相対行数で指定することができるようになりました。
ソースコードのコメント欄などのように、フォーマットが決まっていてタグと取得テキストが離れている場合などに有効です。

テキストファイルの読み込みでの表示文字列取得位置の改善

(9) プロジェクト機能でのタグ検索機能改善

プロジェクト機能でのタグ検索機能を改善しました。

プロジェクト機能でのタグ検索機能改善

(10) ツリー/マトリクス画面での表示状態ロック

1 段のツリー画面/マトリックス画面と多段のツリー画面で、あるタグをクリックしてトレーサビリティ情報を表示中に別のタグの成果物を開きたい場合、クリック/ダブルクリックすると選択状態の表示がそのタグに移っていました。
Ver. 2.2 では、タグの選択状態の表示をロックすることができるようになりました。
インパクトアナリシス、カバレッジ確認などを行っている際の利便性が向上しました。

ツリー/マトリクス画面での表示状態ロック

(11) [Ctrl]+[f] でのタグ/テキスト検索

ツリー画面、マトリクス画面で、タグ/テキストが検索できるようになりました。
メニュー、または [Ctrl]+[f] で検索ダイアログがポップアップします。
対象タグをフォーカス(検索対象までスクロール)することで検索結果を表示します。

[Ctrl]+[f] でのタグ/テキスト検索

(12) プロジェクトファイル(.tpj)とmicroTRACER の関連付け

プロジェクトファイル(.tpj)とmicroTRACER の関連付けを行ったことにより、プロジェクトファイルアイコンをダブルクリック/起動中のmicroTRACER へプロジェクトファイルアイコンをドラックアンドドロップで簡単にプロジェクトファイルを読み込むことができるようになりました。

(13) Simulink R2015a に対応

Simulink 連携機能について、Simulink R2015a に対応しました。

Simulink 連携機能の対応バージョンは、次の6 バージョンになりました。
R2010b、R2011b、R2012a、R2012b、R2013a、R2015a

『 microTRACER 』 に関するお問い合わせ

『 microTRACER Ver. 2.2 』 の詳細は、こちらまでお問い合わせください

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