2018/03/27
トレーサビリティ管理ツール 『microTRACER』 Ver. 2.7.0 リリース
お客様のご要望にお応えし、より使いやすさを向上させた microTRACER Ver. 2.7.0 をリリース
『 microTRACER Ver. 2.7.0 』 の新機能/改善機能
- 関連タグにおける部分一致を[関連タグ方式-自タグモード]でも設定可能に変更
- ファイル名からタグを抽出する条件の見直し
- 多段トレース情報ファイルに登録できる1段トレース情報ファイルの最大数の改善
- プロパティの最大文字数の改善
- Excelファイルの列指定時の入力値の改善
- トレース情報ファイルのマージの改善
- プロジェクトにおけるポップアップメニュー表示の改善
- Subversion連携におけるリポジトリ・パスの変換
- 構成管理ブラウザのファイルリストのソート改善
- Redmine連携における関連タグ指定で親チケット指定の追加
- ツールの動作確認バージョンの追加
- ソースファイルから正規表現で関数名をタグ抽出するサンプルの追加
- microTRACERの同時起動の許可
- トレース実行のキャンセル時の応答速度の改善
- ツールチップ表示時間の改善
- タグ無しモードの追加
- 改行と改段落の識別の改善
- タグ挿入機能(Word)の追加
- 関連タグ挿入機能(Excel)の追加
『 microTRACER Ver. 2.7.0 』 の新機能/改善機能の詳細
(1)関連タグにおける部分一致を[関連タグ方式-自タグモード]でも設定可能に変更
トレース先の自タグ文字列に関連タグ相当の文字列を含む場合、[関連タグ方式-自タグモード]で部分一致による関連付けができるようになりました。
また、関連タグ方式におけるトレースタグ設定ダイアログでのタグの関連付け条件をわかりやすく変更しました。
(2)ファイル名からタグを抽出する条件の見直し
ファイル名からタグを抽出する場合の仕様を以下のとおり変更しました。
[Ver.2.6.0まで]
トレースタグ設定ダイアログ内の[トレースタグ]に指定した条件で、デフォルトで以下の順でタグを抽出します。
- ファイル名から抽出
ファイル名からタグを抽出した場合、その時点でタグの抽出を終了します。 - ファイル内から抽出
[今回]
ファイル名とファイル内のどちらからタグを抽出するかを明確に指定できるようにしました。
- ファイル名からタグを抽出する場合
[ファイル名をタグとして使用する]のチェックを入れます。のチェックを入れます。
更にファイル名全体をタグとする、またはファイル名からタグを抽出する、のどちらかを指定します。 - ファイル内からタグを抽出する場合(デフォルト)
[ファイル名をタグとして使用する]のチェックをはずします。
(3)多段トレース情報ファイルに登録できる1段トレース情報ファイルの最大数の改善
多段トレース情報ファイルを作成するために登録する1段トレース情報ファイルの最大数を20から40に拡張しました。
(4)プロパティの最大文字数の改善
プロパティ設定ダイアログにおいて、以下の項目を設定する場合の最大文字数を20から256に拡張しました。
- プロパティ名
- リスト編集における各リストアイテム
(5)Excelファイルの列指定時の入力値の改善
トレースタグ詳細設定ダイアログ-[Excel]タブでExcelの列を指定する項目において、アルファベットでも指定できるようになりました。
(6)トレース情報ファイルのマージの改善
トレース情報ファイルのマージ機能において、以下の問題を改善しました。
- 個別タグ方式において[重複タグを認識する](※1)を有効にして作成したトレース情報ファイルがマージできるようになりました
(※1: Ver.2.7.0の場合は[重複する自タグを表示する]) - 成果物として登録したExcelファイルのシート指定したトレース情報ファイルがマージできるようになりました
(7)プロジェクトにおけるポップアップメニュー表示の改善
プロジェクトウィンドウにおいて、ポップアップメニューを表示している状態で他の場所を右クリックしても、表示中のポップアップメニューが閉じない問題を改善しました。
多段トレースを表示するためにトレース線をすべて選択状態にするメニューを追加しました。
(8)Subversion連携におけるリポジトリ・パスの変換
Subversion連携において、Subversionのリポジトリから登録した成果物を差し替えられるようになりました。
最新のリビジョンへの差し替えに加え、リポジトリ・パスの個別または一括変換もできます。
(9)構成管理ブラウザのファイルリストのソート改善
構成管理ツール連携において、以下のブラウザのファイルリストのヘッダをクリックすると、各項目を昇順または降順(トグル動作)でソートして表示できるようになりました。
- Subversionブラウザ
- Gitブラウザ
- Integrity構成管理ブラウザ
(10)Redmine連携における関連タグ指定で親チケット指定の追加
Redmine連携機能において、トレース元、トレース先にてRedmineのチケットを登録した場合、関連タグ抽出において、“親チケット”を指定できるようになりました。
チケット上に設定された、親チケット番号との間でトレース線を引きますので、チケットの継承性を確認することができます。
(11)ツールの動作確認バージョンの追加
連携ツールの動作確認バージョンに以下を追加しました。
- PTC Integrity 11.1/11.2
- Redmine 3.4.3
※microTRACERとの動作確認はあくまでmicroTRACERとの連携部分におけるものであり、すべての動作を保証するものではありません。
また、メーカーのサポート対象外となったバージョンについてはmicroTRACERとして動作確認済であってもサポート対象外となります。
フローティングライセンスで、License Administration Server for YDC(LASY) の動作環境として以下を追加しました。
- Windows Server 2016
(12)ソースファイルから正規表現で関数名をタグ抽出するサンプルの追加
ソースファイルから正規表現で関数名をタグとするサンプルを追加しました。
- 説明資料
インストールパッケージ内\sample\個別タグ方式\正規表現により関数名を抽出する方法.txt - サンプルトレース情報ファイル
インストールパッケージ内 \sample\個別タグ方式\ユニット設計-ソース(正規表現で関数名抽出).TRC
(13)microTRACERの同時起動の許可
複数のmicroTRACERを同時に起動できるようになりました。
トレース実行しながら別のトレース情報ファイルを確認するなど、より効率的にトレーサビリティの確認ができます。
(14)トレース実行のキャンセル時の応答速度の改善
Excel 成果物を対象に、トレース実行中に[キャンセル]をクリックした場合、すぐにトレース実行を中止できない問題を改善しました。
(15)ツールチップ表示時間の改善
ツリービュー、マトリクスビューにおけるツールチップの表示時間が短い問題を改善しました。
(16)タグ無しモードの追加
タグが無い成果物(変更の必要がない最終版)を対象に、見出しや段落からタグに相当する情報を抽出する機能を追加しました。
抽出した情報は個別タグ方式によりトレーサビリティを確保できるだけでなく、「タグ挿入機能」により抽出情報に対してタグを挿入できます。個別タグ方式の場合だけ有効です。
(17)改行と改段落の識別の改善
Word成果物を対象にトレース実行によりテキストを抽出する場合、改行と改段落により抽出できるテキストが以下のように異なりました。
これに対し、改行を改段落と同等に認識し、テキストを抽出するよう指定できるようになりました。
- 改段落 [Enter]
- 改行 [Shift]+[Enter]
(18)タグ挿入機能(Word)の追加
※本機能はオプションとなります。
「タグ無しモード」により抽出したタグ相当の情報(見出しまたは段落)に対し、コメント形式でタグを挿入する機能を追加しました。
タグ挿入機能(Word)では、自タグと関連タグを挿入できます。主な条件は以下のとおりです。
- 自タグを挿入する場合、登録したWord成果物に対し、タグ無しモードを有効にすること
- 関連タグを挿入する前に自タグを挿入していること
- 関連タグを挿入する場合、タグ無しモードを無効にすること
(19)関連タグ挿入機能(Excel)の追加
※本機能はオプションとなります。
Excelの連表形式にて自タグが埋め込まれている成果物に対し、関連タグを挿入する機能を追加しました。
『 microTRACER 』 に関するお問い合わせ
『 microTRACER Ver. 2.7.0 』 の詳細については、こちらよりお問い合わせください
『 microTRACER 』 の製品情報は、こちらをご覧ください