コンポーネント
IDE
Arm® Development Studio IDE
Arm® Development Studio IDEはお客様のビルド、コーディング、デバッグを助け、Armベースのプロジェクトを高速に最適化します。高効率のマイクロコントローラアプリケーションを作成するためにデバイスの立ち上げからアプリケーションデバッグまで、Arm® Development Studio IDEによってお客様はより優れた製品を競合他社に先駆けて市場に投入いただけます。

優れたC/C++ソースのエディタ機能
- 各アウトライン ビューは、関数、変数、および宣言の一覧を表示
- C/C++ソース コードの構文エラーを強調表示
- C/C++およびArm®/Arm® Thumb®/Arm® Thumb®2アセンブリ用の設定可能な構文カラー表示とコード書式
- CVS、SVNなどの一般的なソース コード制御システムと統合可能な、完全な変更履歴
ターゲットへのファイル転送
Arm® Development Studio IDEには、ターゲットのLinuxファイル システムへのアプリケーションとライブラリの転送を簡単に行うためのRSE(リモート システム エクスプローラ)が含まれています。
ウィンドウ管理
- 複数ソース コードとデバッガ ビューのサポート
- ウィンドウの自由な配置。浮動(デタッチ)、ドッキング、タブ化、またはファースト ビューバーへの最小化が可能
- デタッチしたウィンドウを別のモニタにドラッグ アンド ドロップすることによる複数画面セットアップのサポート
コンパイラ
Arm®コンパイラ
Arm®コンパイラは、当社Arm®サポートとArm専門スタッフによりサポートされています。
GNUコンパイラとの互換性を強化したArm® Compiler v6
- ClangおよびLLVMベースのコンパイラでGCCとの高度な互換性を提供
- Arm®v6-M、Arm®v7およびSVE(Scalable Vector Extension)アーキテクチャ拡張を含むArm®v8アーキテクチャをサポートしています。(Editionによって、サポートされているアーキテクチャが異なります。)
- 最新の言語サポート(ISO C90/C99 および C11、ISO C++98 および C++11等)
- 既存のArm®純正コンパイラと比較して最大40%のビルド時間削減
高機能Arm純正コンパイラ(Arm® Compiler v5)
- Arm®v4からArm®v7までのすべてのArmアーキテクチャをサポートしています。
- 各コアに最適化されたコード生成
- ISO C/C++を完全にサポート(ISO C99もサポート)
- IEEE-754浮動小数点演算サポート
- 不要なコード・データ領域を自動削除
- Arm® Arm® NEON™ SIMD信号処理向けベクトル化コンパイラを搭載
シミュレータ
Fixed Virtual Platforms(FVP:固定仮想プラットフォーム)
ハードウェアターゲットを使用せずに、ベアメタルおよびLinuxソフトウェアの開発が可能です。
実際のハードウェアに匹敵する速度で動作し、プロセッサ、メモリおよびペリフェラルが使用できます。
Cortex-A、Cortex-RおよびCortex-M向けのFVPのライブラリが付属しています。FVPはout-of-the-box環境およびDevelopment Studioとともに提供されるソフトウェアサンプル群を利用してすぐ使用することができます。

ハードウェア不要でLinuxアプリケーションを開発
- Arm®ハードウェア プラットフォームのシミュレーションモデル
- ペリフェラル インタフェースは、LCDコントローラ、キーボード、マウス、タッチ スクリーン、UART、Ethernetコントローラなど、ホストPCのリソースを使用してシミュレート
最新コア、アーキテクチャへの対応
新しいFVPは定期的に追加されます。最新のアップデートは Fixed Virtual Platformsのページ で確認いただけます。
デバッガ
Arm Debugger
Arm DebuggerはArmプロセッサベースのターゲットおよびFVP(Fixed Virtual Platforms)上でのソフトウェア開発をサポートするグラフィカルデバッガです。Arm DebuggerはArm ULINKおよびDSTREAMデバッグプローブファミリを使用したplatform configurationユーティリティによるSoC起動サポートを含みます。
- 単純化されたIDEではカスタマイズされたクイックアクセスコントロールを含む単一のパースペクティブ内でデバッグおよびコーディングが可能
- ArmDSおよびKeil MDK uVisionプロジェクト用プロジェクトインポートウィザード
- 開発の初期に役立つパッケージ化されたコードを含むサンプル群
- 5000以上のデバイスに対応したCMSIS(CMSISCortex Microcontroller Software Interface)スタンダード をベースとしたソフトウェアパックのサポート:
- ソフトウェアパックマネージャおよびプロジェクト生成ウィザード
- デバイスのフラッシュプログラミングを含むデバッグコンフィギュレーションサポート
- 著名なヘテロジーニアスデバイスに対するout-of-the-boxサポート
- 以下を含むカスタムプラットフォーム用デバッグコンフィギュレーションを生成するためのPCE(Platform Configuration Editor):
- ADI(Arm Debug Interface)アーキテクチャのサポート
- CoreSight SDC-600用Secure Debug Channelサポート
- Jythonデバッガスクリプトによる高度な開発支援
アナライザ
Streamline パフォーマンス アナライザ
Arm® LinuxおよびAndroidTMプラットフォーム用にデバッグおよびトレース用のハードウェアを使用せず、システム全体のプロファイリングとパフォーマンス解析が可能です。
Timelineビュー
CPUクロック、キャッシュ、CPUの負荷、例外処理(ハード・ソフト)などのパフォーマンス情報にプロセスごとのタイムライン情報を同時に確認することで、処理のボトルネックや全体の流れを把握します。

Functionビュー
ソースコード内の各関数の処理時間の割合、スタンス数、依存する関数の数などの情報を確認することができます。
頻繁に実行される関数、CPU時間に与える負荷などを調べることで、パフォーマンス改善に効果の高い関数を特定したり、呼び出しロジックの改善などに役立てます。

コールパス機能
ソースコード内の各関数の階層構造を可視化します。関数呼び出しのスタックポインタの深さと各関数の依存関係をツリー構造で表示し、プロファイリングレポートも表示します。また、マルチスレッドにも対応しています。

Energy Analysis
専用のArm® Energy Probeと共に使用することにより、ターゲットの電圧・電流・電力を測定しTimelineビューへ表示します。ICEやトレースユニットを必要としないため、接続が簡単でコスト面でも有利です。
消費電力、電流、電圧データと、システムのパフォーマンスカウンタ、OSのパフォーマンスメトリクス及びソフトウェアのホットスポットの相関関係を示します。


Arm® Energy Probeの仕様 | |
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チャンネル数 | 3 |
最大電圧 | 30V |
20mV以上の測定精度(Vshunt) | ±5% |
ADC分解能 | 10 bit |
ホストとの接続 | USB |
最大シャント電圧 | 165mV |
チャンネル毎サンプリングレート | 10KHz |
互換性 | ArmDS v5.9以上 |