機能一覧
機能一覧リスト
デバッグ機能
トレース機能&測定機能
OS対応アドオンソフト
デバッグ機能
RAMモニタ機能(リアルタイムにメモリサンプリング)
Arm CoreSight(AHB-AP)経由でメモリアクセス対応することで、ターゲット実行中にメモリ、変数の値を周期的に参照することが可能です。
システムテストで動作中の状態を監視しながらデバッグが可能となります。
マルチコアデバッグ機能
adviceXrossは、マルチコアとOSの構成により、SMPデバッグ・AMPデバッグを選択して使用することができます。対応コア数は最多クラスの32コアまで対応予定です。また、デバッガmicroVIEW-Xrossの応答性能を大幅に向上しストレスのないデバッグ環境を実現しています。
活線挿抜機能とスナップショットツール
JTAG ICEを接続していない状況で発生した不具合も、そのままデバッガを起動して接続&デバッグが可能です。
また、スナップショットツールを利用してメモリ状態を保存しておけば、ターゲットボードがなくてもデバッガで問題のシーンを再現させることができます。複数の開発者様での情報共有が簡単に行えます。
MMU ビューアー(VE対応)
Armv5/v6/v7/v8シリーズでは、仮想アドレスから物理アドレスへの変換はMMU(Memory Management Unit) がTLB(Translation Lookaside Buffer:変換テーブル)の取得してアクセス管理を行っています。
デバッグ対象のMMUの設定情報を理解しやすく参照ができます。論理アドレス、論理に対応の物理アドレス、サイズ、ドメイン(クライアント、マネージャ、etc)、メモリ属性、特権モードなどの確認ができます。
キャッシュビューアー
Iキャッシュ、Dキャッシュ、L2キャッシュの情報表示と、キャッシュと実メモリとの内容比較ができます。
ダイアログについて
・機能選択:表示項目が選択できます
・フィルタ機能:Tag情報を絞りこむができます
・Tag情報表示:各Cache Tagの情報を表示します
・Line-data表示:各Cache DATARAMの内容表示します
フラッシュメモリへの書込み
数多くのパラレルNORフラッシュ、マイコン内蔵フラッシュに対応しています。
デバイス毎に用意された設定を選ぶだけです。
新規デバイスへの設定情報はサポートWEBサイトにて随時公開しています。
Tcl/Tk, Python連携機能
Tcl/TkまたはPythonスクリプトから、microVIEW-Xrossの拡張コマンドを介してターゲット資源へアクセスすることができます。本機能を使用することで、お客様毎の利用用途に特化したカスタムGUIを作成してご利用いただくこともできます。
主な機能 (拡張コマンド) :
・メモリリードライト
・レジスタリードライト
・ターゲット実行制御
・シンボルアドレスリード
・microVIEW-Xrossコマンド実行
トレース機能&測定機能
トレースチャート&プロファイル分析:「ocdTRACE-VIEWER」
ocdTRACE-VIEWERのトレースチャートでは、実行結果を視覚的に確認でき、従来のログ表示に比べてシステムの挙動を簡単に把握することができます。
また、実行状態のタスク/スレッドを関数と同一時間軸でチャート表示できます。
さらに、プロファイル分析機能によって、システムの性能に影響が大きい関数(ホットスポット)を瞬時に明らかにします。
トレース機能(実行履歴)
ユーザープログラムの実行履歴、注目する変数へのアクセスの履歴を参照が可能となります。
履歴を確認する機能は、お客様の環境に応じた三つの方法があります。
ユーザーイベントで設定した詳細条件を基にトレースデータを絞り込むことができ、限られたトレース容量を有効活用できます。
また、サンプリングしたトレースデータを使用して、関数チャート表示も可能です。
- プログラム、逆アセンブラ、MIXの3モード表示
- トレースデータ検索機能
パフォーマンスモニター
Armシステム制御コプロセッサ「Performance Monitoring Unit(PMU)」機能を利用した測定機能です。
PMUは、プログラムの実行サイクル数の測定および特定事象を測定するイベントカウンタで構成されたCortex-Aシリーズに搭載されたデバッグ用のリソースです。
計測の対象例として、キャッシュ有効化、データメモリアクセス頻度、NEON命令など
<機能の主な特徴>
- プリセット機能
- リアルタイム性を確保した長時間区間測定
- 履歴管理
- グラフ出力によるデータの可視化
- コマンドサポート
サンプリングプロファイル分析
PC(プログラムカウンタ)、Context IDサンプルレジスタを一定周期でサンプリングし、プロファイリングを行います。CPU占有率の高い関数、Context IDを調査することで、効率的にパフォーマンス向上が行えます。
<主な特徴>
- リアルタイム性の確保
- アセンブララベル対応
- データの可視化
- ソースコード表示
ブレークヒストリー
ブレークヒストリーとは、ブレークが発生したタイミングでユーザーシステム(汎用レジスタ・メモリ)の状態を自動で保存し、あとで閲覧・反映することができる機能です。ブレークの履歴から過去の変数値やレジスタ値などを呼び出し、表示が可能です。
二点間時間測定(パフォーマンス機能)
任意区間の処理時間を計測し、処理時間をヒストグラムで表示が可能です。
例えば、デッドタイムがある周期処理が割り込み処理の頻度による処理時間ばらつきで標準時間に揺らぎが現れるなど、俯瞰的に分析することができます。
測定結果は、最小/最大、平均の時間表示と処理時間の測定間隔で分割し統計的なグラフ表示で視覚化しています。
OS対応アドオンソフト
Linux/Androidデバッグ対応アドオン
【Linuxカーネル部に手を入れることなく高度なデバッグ機能を実現】
一般に、Linux対応のJTAGエミュレータで複雑なデバッグを実現するには、カーネルパッチ(カーネル部に手を入れること)が不可欠であり、デバッグツールの差別化ポイントのように語られることがあります。しかし、adviceXrossでは、Linuxカーネル部に手を入れることなく高度なデバッグ機能を実現しています。
adviceXrossがカーネルパッチにこだわる理由は、最終製品に搭載されるシステムにできるだけ近い環境でデバッグするという視点を重視しているからです。カーネル・モジュール・アプリケーション・共有ライブラリ・ブートローダーまでシームレスなデバッグ環境を提供します。
μITRONデバッグ対応アドオン
RTOSの一般的なOSとしてμITRONに対応しております。
μITRONでは平行に処理するプログラム単位をタスクと呼んでいます。OSはタスクIDとタスク状態、タスクの優先度を管理しています。ターゲットシステム機能の処理の制約時間、その際のシステムコールなどが参照するOS資源状態を確認することができます。
【タスク遷移表示】
タスクの遷移をタイムスタンプ付きで、リアルタイムにチャート表示します。
【OS資源表示】
OSが管理する各資源の情報を一覧表示します。(資源はOSによって異なります)
管理情報の例:アラームハンドラ、周期ハンドラ、データキュー、イベントフラグ、割り込みサービス、メッセージバッファ、メールボックス、レディキュー、セマフォ、タスク、タスクスタックなど