デバッグアダプタ
Arm® Keil® ULINK™デバッグアダプタは、JTAGまたは同様のデバッグインターフェイスを使用して、PCのUSBポートとターゲットシステムに接続し、ターゲットハードウェア上で動作する組込みプログラムのデバッグ、トレース、および解析を可能にします。
Arm® Keil® ULINK™シリーズ機能比較
Arm® Keil® ULINKpro™ | Arm® Keil® ULINKpro D™ | Arm® Keil® ULINK-Plus™ | Arm® Keil® ULINK2™ | |
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製品説明 | 製品説明 | 製品説明 | 製品説明 | |
機能 | ||||
実行制御 | ○ | ○ | ○ | ○ |
メモリアクセス・ブレークポイント | ○ | ○ | ○ | ○ |
データトレース | ○ | ○ | ○ | ○ |
命令トレース | ○ | |||
性能 | ||||
JTAG clock 周波数 | ≤ 50MHz | ≤ 50MHz | ≤ 10MHz | ≤ 10MHz |
メモリ 読み出し/書き込み | 〜3MB/s | 〜3MB/s | 〜1MB/s | 〜28KB/s |
データおよびイベントトレース | 100 Mb/s | 100 Mb/s | 50 Mb/s | 1 Mb/s |
命令トレース | 800 Mb/s | |||
ターゲット電圧 | 1.2 V - 3.3 V | 1.2 V - 3.3 V | 1.2 V - 5.5 V | 2.7 V - 5.5 V |
解析ツール | ||||
Component viewer | ○ | ○ | ○ | ○ |
Event recorder | ○ | ○ | ○ | ○ |
Power measurement | ○ | |||
Digital/Analog I/Os (テスト自動化用) | ○ | |||
Performance analyzer | ○ | |||
Execution profiler | ○ | |||
Code coverage | ○ | |||
コネクタ | ||||
10-pin (0.05") (Arm® Cortex® Debug Connector) | ○ | ○ | ○ | ○ |
20-pin (0.1") (Arm® Standard JTAG Connector) | ○ | ○ | ○ | |
20-pin (0.05") (Arm® Cortex® Debug+ETM Connector) | ○ | ○ | ○ | |
16-pin (0.1") (Infineon OCDS Connector) | ○ | |||
14-pin (0.1") (ST µPSD Connector) | ○ |
Arm® Keil® ULINKpro™/Arm® Keil® ULINKpro D™
概要
Arm® Keil® ULINKpro™ Debug and Trace Unitは、PCのUSBポートとターゲットシステムをJTAG,Arm® Cortex®デバッグあるいはArm® Cortex® Debug+ETMコネクタ経由で接続します。 プログラム、デバッグ、独自のストリーミングトレーステクノロジを使用してお客様のアプリケーションの解析を行うことを可能にします。
Arm® Keil® ULINKpro™は、Arm® Keil® MDKと共に使用し、Arm® Cortex®-Mデバイスのオンザフライデバッグを提供します。 プロセッサをフルスピードで実行中に、プロセッサの制御,ブレークポイントの設定,メモリ内容のread/writeが可能です。 高速なデータ及び命令トレースをストリーミングでPCへ直接転送し、プログラムの挙動を詳細に解析することが可能です
【Arm® Keil® ULINKpro™/Arm® Keil® ULINKpro D™ 共通仕様】
- Arm® Keil® ULINK2™ の機能をさらに強化、拡張
- シリアルワイヤートレース(SWO)
- 100Mbit/sec (Manchester Mode)
【Arm® Keil® ULINKpro™ 仕様】
- ETMストリーミングトレース
- 最大800Mbit/sec
- 100%コードカバレッジ&
- パフォーマンス解析

機能
- Arm7™, Arm9™, Arm® Cortex®-M0, Arm® Cortex®-M1, Arm® Cortex®-M3, and Arm® Cortex®-M4 デバイスをサポート
- JTAGサポート(Arm7™, Arm9™, Arm® Cortex®-M)
- Arm® Cortex®-M Serial Wire Debug (SWD) サポート
- Arm® Cortex®-M Serial Wire Viewer (SWV) データ及びイベントトレース (100Mbit/s (Manchester mode))
- Arm® Cortex®-M3/M4 Instruction Trace (ETM)サポート (800Mbit/s)
- PCへ直接ストリーミングトレースすることによりトレースバッファに実質制限なし
- JTAGクロックスピード 〜50MHz
- 最大200MHzで動作するArm® Cortex®-Mデバイスサポート
- 1MByte/secでの高速メモリ Read/Write
- Keil Arm® Keil® µVision® IDE及びデバッガと共にシームレスに導入可能
- ターゲット電圧:1.2V〜3.3V、5Vサポート
- 5V単一電源動作のターゲットをサポートする、5Vアダプタ(オプション)を提供
- ターゲットからの電気的絶縁を提供するアイソレーションアダプタ(オプション)を提供
- USB 2.0 ハイスピード接続
- ホストPCからのUSB接続による電源供給
- ターゲット接続
- 10-pin(0.05"ピッチ) :Arm® Cortex®デバッグコネクタ
- 20-pin(0.10"ピッチ) :Arm®標準JTAGコネクタ
- 20-pin(0.05"ピッチ) :Arm® Cortex®デバッグ及びETMコネクタ
Arm® Keil® ULINKpro™が持つ独自のストリーミングトレース機能
- アプリケーションのテスト及び検証を通して、プログラム実行のコードカバレッジ情報を取得可能
- 実行プロファイラとパフォーマンスアナライザを使用して、プログラムのボトルネック、最適化ポイント等のパフォーマンス解析可能
- ストリーミングでの命令トレースは、ターゲットデバイスにETM(Embedded Trace Macrocell)を必要とします
消費電力測定機能
- Hitex社製「PowerScale」との連携により、Arm® Keil® µVision®とPowerScale GUIを同期させながら電力消費とシステム挙動の相関関係を把握することが可能
- 測定ポイントは、4点
- 測定範囲は、200nA〜500mA(デフォルト)。
プローブを交換により、1mA〜1Aの範囲にも対応可能。
※Arm® Keil® µVision®とPowerScale GUIを同期させるには、Arm® Keil® ULINKpro™のオプション品であるアイソレーションアダプタが必要となります
5Vアダプタ(オプション)
5Vアダプタは、Arm® Keil® ULINKpro™ を5V単一電源動作のターゲット基板に接続するためのオプションです。
機能
- 1.5V〜5.5VのI/O電圧に対応。5V 単一電源に対応
- JTAG 接続,SWD 接続ともに50MHz まで対応
- フルスピード・データトレース取得 (SWV)
400Mbpsまでの命令トレース取得 (4pin ETM) - ターゲットとの接続コネクタ
- 10pin Arm® Cortex® デバッグ (0.05 インチ)
- 20pin Arm® Cortex® デバッグ+ETMトレース(0.05 インチ)
この5Vアダプタを利用する場合は、Arm® Keil® ULINKpro™に標準の20pinリボンケーブルと交換して使用していただく必要があります

アイソレーションアダプタ(オプション)
アイソレーションアダプタは、Arm® Keil® ULINKpro™ とターゲット基板との間で電気的絶縁を提供するオプションです。
モータ制御のような高圧スパイクを生み出すかもしれない装置や、一般のグランド接地がないシステムで使用する場合に、このアイソレーション・アダプタは欠かせないアダプタです。
機能
- 最大1,000V(1kV)のデジタル絶縁
- JTAG(15MHz)及びSW(20MHz)のハイスピードデバッグ
- フルスピードデータトレース(SWV)
- 最大150Mbpsの命令トレース(2 or 4pin ETM)
- オプションのパワー測定プローブとの同期可能
- 1.8V〜5.5VのI/O電圧対応
- USBコネクタを使用した外部電源供給
- ターゲットとの接続コネクタ
- 10pin Arm® Cortex® デバッグ (0.05 インチ)
- 20pin Arm® Cortex® デバッグ+ETMトレース(0.05 インチ)
このアイソレーションアダプタを利用する場合は、Arm® Keil® ULINKpro™に標準の20pinリボンケーブルと交換して、使用していただく必要があります。

Arm® Keil® ULINK-Plus™
概要
Arm® Keil® ULINK-Plus™デバッグアダプタは、PCのUSBポートとターゲットシステムを10-pin Arm® Cortex®-Mデバッグコネクタ経由で接続します。
プログラム、デバッグ、優れた消費電力測定技術をを使用してお客様のアプリケーションの解析を行うことを可能にします。
Arm® Keil® ULINK-Plus™は、Arm® Keil® MDKと共に使用し、Arm® Cortex®-Mデバイスのオンザフライデバッグを提供します。
プロセッサをフルスピードで実行中に、プロセッサの制御,ブレークポイントの設定,メモリ内容のread/writeが可能です。
高速なデータトレースを使用し、プログラムの挙動を詳細に解析することが可能です。
- Flashプログラミング+実行制御
- メモリ+ブレークポイントアクセス
- シリアルワイヤートレースのキャプチャ(SWO)
- 50Mbit/sec (UART mode)
- 電力測定

Arm® Keil® ULINK2™
概要
Arm® Keil® ULINK2™デバッグアダプタは、PCのUSBポートとターゲットシステムをJTAG,SWD,OCDS経由で接続し、プログラム及びデバッグを可能にします。
- プログラミング+実行制御
- メモリ+ブレークポイントアクセス
- シリアルワイヤートレースのキャプチャ(SWO)
- 1Mbit/sec (UART mode)

機能
Arm® Keil® ULINK2™デバッグアダプタは、PCのUSBポートとターゲットシステムをJTAG,SWD,OCDS経由で接続し、プログラム及びデバッグを可能にします。
- Arm7™, Arm9™, Arm® Cortex®-M0, Arm® Cortex®-Mデバイスをサポート
- JTAGクロックスピード 〜10MHz
- Arm® Cortex®-M Serial Wire Debug (SWD) サポート
- Arm® Cortex®-M Serial Wire Viewer (SWV) データ及びイベントトレース (1Mbit/s (UART mode))
- リアルタイムエージェントを使用して、実行中のメモリR/W、ターミナル実行、シリアルデバッグサポート
- Keil Arm® Keil® µVision® IDE及びデバッガと共にシームレスに導入可能
- ターゲット電圧:2.7V〜5.5V
- ホストPCからのUSB接続による電源供給
- ターゲット接続
- 10-pin(0.05"ピッチ) :Arm® Cortex®デバッグコネクタ
- 20-pin(0.10"ピッチ) :Arm®標準JTAGコネクタ
- フラッシュメモリへのプログラムサポート(※ユーザ定義のフラッシュプログラミングアルゴリズムが必要