HEVシステムの複数ECU協調制御の検証

複数ECUの協調動作を同期した計測が可能です!
制御周期が異なる4マイコンの制御変数を同時に計測
(HEV制御システムでの応用実績、HEVの計測ニーズで誕生したRAMScope)

上の図は、複数ECUの計測事例としてHEVシステムの協調動作検証をイメージしています。
最近のクルマの制御では、アイドリングストップのように複数のECUを連携した協調制御が増えております。クルマの状態によって、「走る」「曲がる」「止まる」「温める・冷やす」など、それぞれのECUが協調して動作しています。RAMScopeでは、協調動作する複数ECUに対する内部変数の同期計測の実績があります。制御周期が異なる4つの制御マイコンを、各マイコンに対してRAM計測モジュールにプロービングし同期計測を実施しております。
HEV制御では低速回転の高トルク時の動力はモーター動力とし、高速回転の低トルク時はエンジン動力とする動力分割が行われています。
上の図のタイミングは、モーター動力からエンジン動力へアシストする一連のECU協調動作を計測しています。動力分割では回転数とトルクを電気的な調整が行われており、この切り替え時のトルク変化をアナログ計測の例をご紹介しています。HEVシステムでは、頻繁に動力切り替えのトルクロスを最小化する制御が燃費・電費の性能向上に繋がります。
RAMScopeは協調システム挙動をECU毎に制御動作を同期した計測が可能です。ECU協調動作のタイムラグを最小化などにご利用ください。