Arm® マイコン中級講座

コースの概要

本コースは、組込みプログラム作成時のポイントを習得することを目的とした講座です。
Arm社製RVDSを利用して組込みプログラムを作成する際のポイントを、講義とサンプルプログラムによるシミュレータ実習を通して習得します。
受講後はRVDSを利用した組込みプログラムが作成できる様になります。
(※) 使用するコアに依存しませんが、Arm® Arm® Cortex® Mプロファイルは対象としません

受講対象者

C言語のプログラムを読んで理解できること
構造体/ポインタ/標準ライブラリ/for文 等
マイコンファームウェアの作成経験があること
メモリマップ/ポート/タイマ割り込み 等の概念が理解できる
Arm®のアセンブリ言語のプログラムを読んでおおよそ理解できること
レジスタ操作/メモリ操作/演算/分岐/スタック操作/サブルーチン
※当社主催の「Arm®マイコン基礎講座」受講済みレベル。必要に応じて補足がありますので 理解が不十分でもかまいません。

会場

東京会場(株式会社DTSインサイト 会議室)
東京都渋谷区代々木4-30-3 新宿MIDWESTビル6F

※アクセスはこちらをご覧下さい

お申し込み方法

「Arm® テクニカル・トレーニングコースのお申込について」

受付終了: コース開催の1週間前まで
定員:   16名
受講料:  80,000円 (税抜き) ※昼食つき

お問い合わせ先

Arm®トレーニング事務局

TEL : 03-6756-9405
E-mail : arm_training@dts-insight.co.jp

コース内容

講義

Arm®のプログラマーズモデルとv6コアの情報

モード、状態、レジスタ、エンディアン、命令セット特徴、例外 等

メモリコントローラとTCMの概要

アクセスパーミッション、キャッシュ、ライトバッファ、TCM、CP15、v6/v7コアでのパイプライン構造の変更、インオーダー発行アウトオブオーダー完了、メモリタイプ、メモリタイプの属性、メモリタイプによるアクセスオーダーの規定、プログラムでアクセスオーダを保証する、DMB/DSB/IMB、マルチコアでのメモリタイプ使用例 等

初期化処理とロケート

初期化の流れ、ベクタテーブル、リセットハンドラ、スタックとヒープの設定、Scatterloadingの用語と記述ファイルの書式、セクションの利用、ROM化データ、リンカ定義シンボル、リマップ 等

Arm®ツールを利用した組込みプログラムの開発

ベニア、インターワーキング、JTAG通信の仕組み、セミホスティングの仕組み、Cライブラリとリエントランシ、リターゲット 等

コンパイラ情報とプログラム記述上の注意

APCS、レジスタの用法、パラメータの渡し方、スタックの規定、アライメント、最適化の例、効率のよいプログラムの書き方のポイント、言語拡張、バージョンによる差分の概要、v6コア利用時のコンパイラでの注意点 等

割り込みハンドラ

例外について、ハンドラの処理、C言語で割り込みを作成する、多重割り込みの許可、SWI 等

実習

初期化処理(スタートアップ)、リンカ定義シンボルの利用、ROM化データの作成、セクションの利用、リマップ、インターワーキング、ビルド情報の利用、ROM化済みモジュールの呼び出し、リターゲット、ミスアライメント空間へのアクセス、C言語でIRQを利用する、多重割り込みを利用する、セミホスティングSWIと自作のSWIを併用する
※ 上記実習内容の例がサンプルプログラムで提供されます。
※ 実習ではRVDS4.1を使用しますが、実習用CDにはADS1.2/RVDS2.2.1/RVDS3.0/RVDS3.1/RVDS4.0/RVDS4.1の各バージョンに 対応したソースファイル、ビルド環境ファイル類一式が含まれています。

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