Arm® マイコン応用講座

コースの概要

プログラムでメモリコントローラを制御する方法を理解する事を目的とした講座です。
Arm社製RVDSを使用してArm946E-S™及びArm926EJ-S™のTCM、MPU、MMU、キャッシュを制御するプログラムを作成する際のポイント及びRealView ICEを使用してこれらのプログラムをデバッグする際のポイントを講義とサンプルプログラムによる実習を通して習得します。
受講後はArm946E-S™及びArm926EJ-S™のTCM、MPU、MMU、キャッシュを制御するプログラムを作成できる様になります。

受講対象者

C言語、ARMのアセンブリ言語がおおよそ理解できており、RVDSを利用して組み込みプログラムを作成する概念が理解できていること(ScatterLoadingを利用できる)
※当社主催の「Arm®マイコン中級講座」受講済みレベル
キャッシュの概念がおおよそ理解できていること
キャシュヒット/キャッシュミス/キャッシュフィル/ライトスルー/ライトバック/コヒーレンシ/ダーティビット等
※必要に応じて補足がありますので、理解が不十分でもかまいません。

会場

東京会場(株式会社DTSインサイト 会議室)
東京都渋谷区代々木4-30-3 新宿MIDWESTビル6F

※アクセスはこちらをご覧下さい

お申し込み方法

「Arm® テクニカル・トレーニングコースのお申込について」

受付終了: コース開催の1週間前まで
定員:   10名
受講料: 100,000円(税抜き)

お問い合わせ先

Arm®トレーニング事務局

TEL : 03-6756-9405
E-mail : arm_training@dts-insight.co.jp

コース内容

講義

TCMについて

ロードモードと初期化処理/TCMサイズレジスタの使用例 等
メモリコントローラについて(MPU、MMU)
アクセスパーミション機能/キャッシュ機能/ライトバッファ機能

キャッシュについて

キャッシュとライトバッファの関係/ライトスルーとライトバック/ キャッシュの構造/アドレスとデータの関係/セグメントの使用順序/キャッシュの制御情報

Arm946E-S™の制御

初期化の実際/キャッシュのデバッグ機能・制御機能/キャッシュのロックダウン

シミュレータの測定機能について

キャッシュ、TCMのヒット回数の測定機能/サイクル数の測定機能

MMUと変換テーブルの構造

MMUの構造、v5フォーマットの変換テーブル

Arm926EJ-S™の制御

初期化の実際/MMUの制御例/ScatterLoadingとの関係

実習

Arm946E-S™(実機/シミュレータ)

TCMを初期化する/MPUの初期化例とキャッシュの利用/WBキャッシュでアロケーションとエビクションを確認/命令キャッシュをロックダウンする/ブートモニタの例/RVISSによるキャッシュのヒット回数、サイクル数測定

Arm926EJ-S™(実機)

キャッシュのクリーン、フラッシュ/TLBのクリーン、フラッシュ/ガベージコレクションに対応する/メモリマップの変更にMMUで対応する/アクセスパーミッションの制御とアボート例外の発生
※ 実習ではRVDS3.1を使用しますが、実習用CDにはADS1.2/RVDS2.2.1/RVDS3.0/RVDS3.1の各バージョンに対応したソースファイル、ビルド環境ファイル類一式が含まれています。

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