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【エラー】ブレーク待ちタイムアウト

【エラー】
ブレーク待ちタイムアウト

【原因】
[Reset]ボタンまたは[Attach]ボタンの押下時や、ICE操作によるRunning中から[STOP]ボタンを押下時 などの操作で発生するエラーで、
一定時間内にユーザーシステムの実行を強制的に停止(ブレーク)できず、接続に失敗した場合に発生するエラーです。
このエラーが発生する要因は、
・ICEの接続不備による要因
・microVIEW-PLUSの設定不備による要因
・ユーザーシステムの状態による要因
に分類されます。

【対策】
・ICEの接続不備による要因
ICEとユーザーシステムの結線が正しく行われていない場合に発生します。
1). adviceLUNAユーザーズマニュアル固有編(H2X600_podm_jpn.pdf) の 第3章ユーザーシステムとの接続 をご参照いただき、
  ICEとユーザーシステムとの、 JTAGインターフェイス結線が規定通りに行われているかをご確認ください。
2). JTAGコネクタに接触不良が無いかをご確認ください。
3). ETM プローブとJTAG プローブを同時に接続している場合は、どちらか一つのプローブのみでご利用ください。
4). adviceLUNAが故障している可能性があります。

・microVIEW-PLUSの設定不備による要因
ユーザーシステムに対し、microVIEW-PLUSの設定が正しく行われていない場合に発生します。
1). JTAG/SWDクロック周波数が高い場合に、発生する可能性があります。
   [MPU固有設定]−[ユーザーシステム]タブより、JTAG/SWDクロック周波数を10MHz〜1MHz程度に設定いただき、
  改善されないかをご確認ください。
2). RTCK信号のアサインが無いコアで、アダプティブクロックの設定がをONに設定されていた場合に発生する可能性があります。
  RTCK信号のアサインが無い場合は、[MPU固有設定]−[ユーザーシステム]または[その他]タブのアダプティブクロックの
  チェックボックスをOFFに設定してください。
3). ディジーチェインが正しく設定されていない場合に発生する可能性があります。
   [MPU固有設定]−[デイジーチェイン]タブより、ディジーチェインの設定を正しく設定してください。
4). ユーザーシステムによっては、ICEからのSRSTネゲート後に、コアのデバッグ回路にアクセスが可能となるまで時間がかかる
  場合があります。
  こういったケースでは、「nSRSTアサート」のチェックボックスを外すか、「nSRST解除後待ち時間」を伸ばすことで回避できる
  場合があります。
5). プログラムの暴走によりバスがデッドロックし、コアのデバッグ回路にアクセスが行えない場合があります。
  こういったケースでは、「nSRSTアサート」のチェックボックスをONに設定した上で、「nSRST解除後待ち時間」を「0s」に設定することで
  回避できる場合があります。
6). デバッグ対象のコアがJTAG-APにでCoreSight接続される場合は、JTAG-APのポート番号が正しく設定されていない可能性が
  あります。
  [MPU固有設定]−[CoreSight1]タブより、「JTAG-AP Port」の「Port番号」の設定を正しく設定してください。

・ユーザーシステムの状態による要因
ユーザーシステムの状態が以下の場合は、ICE接続を行うことができません。
1). コアドメイン電源が遮断されていたり、クロック供給が停止している。
2). デバッグドメイン電源が遮断されているなど、コアのデバッグ回路がディセーブルされている。
3). コアのリセットがアサートされている。
備考 ICE Error No.f06
更新日:2017/08/16

 

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