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microVIEW-PLUSデバッガ機能のご紹介
ある変数やアドレスにアクセスした時にブレークさせたい
- ただ単純にブレークさせるだけではな く、ある条件によってブレークさせるといった、条件付きのブレークについて簡単に説明します。
- OCDやハードウェアブレークの場合は、変数に対してリード・ライト・フェッチなどが発生した場合にブレークといった設定も可能です。
- ソフトウェアブレークも、条件として変数の中身が合致した場合にブレークといった形で設定が可能です。
- OCD・ハードウェアブレークの場合
- [方法]
- メニュー「表示」→「ブレーク設定/一覧」→右クリックメ ニューで「追加」→「OCDブレーク」を選択。
- [説明]
- 基本設定/データ/拡張指定タブで設定した項目をAND条 件とします。
必要がなければ基本設定の項目のみの入力で構いません。
アドレスマスクやデータマスクは有効ビット0、無効ビット1として入力します。
例えばマスクパターンFF00では上位8ビット分は無視され、下位8ビットが有効になります。
データ値が0x1234であれば0xFF34でも0x8034でも0x0034でもブレークすることになります。 -
基本設定タブ
- アドレス/行/変数入力
- CPUステータス指定 FT(コードフェッチ)/R(リード)/W(ライト)/RW(リード・ライト)
アドレスや変数名を入力しないでCPUステータスのみの設定でもOKです。
ハードウェアブレークではCPUステータスに”*”(ドントケア)が追加されます。
- 設定項目はOCD/ハードウェアブレークともにほぼ同じ
-
データタブ
- データ値入力(ハードウェアブレークではデータ範囲も設 定可)
- データサイズ指定 ドントケア/8/16/32/64bit
拡張指定タブ(ハードウェアブレークのみ有効)- イベント発生回数指定
基本設定の項目が何回発生したらブレークさせるかを指定します。 - ブレーク同期して実行するコマンドも設定できます。
- イベント発生回数指定
- ソフトウェアブレークの場合
- [方法]
- メニュー「表示」→「ブレーク設定/一覧」→右クリックメ ニューで「追加」→「ソフトウェアブレーク」を選択。
Cソースでダブルクリックで設定後、「ブレーク設定/一覧」にある該当ブレーク設定の「プロパティ」を選択。 - [説明]
- 詳細設定をクリックすると、「ブレーク条件指定」「指定回 数」「同期コマンド」が設定出来ます。
特に必要なければ、詳細設定を行う必要はありません。 - ブレーク条件指定は、ソース上のシンボルを参照することが 可能です。
但し、OCDのようにRead/Writeなどのステータ スを判断することは出来ません。
指定回数は、記載した回数分ブレークが発生したら停止しま す。
同期コマンドは、ブレーク直後に実行されます。
- OCDはMPUの内部資源なので、ブレーク点数やCPUステータスはMPUにより多少異なります
- ターゲットボード上のROMプログラムにブレーク設定したい