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【質問】nTRST信号とnSRST信号をWIRED-ORした場合について

【質問】
nTRST信号とnSRST信号をWIRED-ORした場合はどのような制限になりますか。

【回答】
弊社ではnTRST信号とnSRST信号をWIRED-ORしないことを推奨します。

【説明】
nTRST信号とnSRST信号をWired-ORされている場合、nSRST信号のアサート中はnTRST信号もアサートされているためにJTAG通信ができません。
この場合、ICEはnSRST信号のアサート解除後にターゲットへのJTAG接続を行ない、強制ブレークします。
そのため、次のような制限があります。

  1. [MPU] - [MPU固有設定] - [RESET]の「リセットベクタブレークする」の設定でもリセットベクタブレークできません。

  2. nSRST信号のアサート解除後から強制ブレークまでの間にターゲットプログラムが実行されてしまいます。

  3. [MPU] - [MPU固有設定] - [RESET]の「初期値を設定するレジスタ」のチェックがONでは、強制ブレーク後にPCレジスタを0値に書き替えますので、一見すると0番地でブレークしているように見えますが、実際にはターゲットプログラムが実行されています。その結果0番地から実行しますと、ターゲットプログラムの初期処理などが中途半端な箇所まで実行した後に、再度、0番地から実行することになります。

備考【備考】
(1)「初期値を設定するレジスタ」のチェックをOFFにすることで、PCレジスタの値から、どこまでターゲットプログラムが実行されたかを確認することができます。
(2)nTRST信号とnSRST信号をWired-ORしない状態でもリセットベクタブレークができない場合があります。
更新日:2014/09/19

 

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