adviceLUNA / TRQer サポート

【エラー】スティッキーエラーが発生しました (Cortex-M系)

【エラーメッセージ】
 スティッキーエラーが発生しました。
 ターゲットをリセットしてください

【内容】
 Cortex-M系システムで「スティッキーエラーが発生しました」のエラーが発生するケースの事例。

【原因】
 (1) JTAG/SWDクロック周波数設定値が大き過ぎる。

 (2) ブートフラッシュメモリ(内蔵フラッシュメモリ)に、まだプログラムコードが書き込まれていない。

 (3) トレースモデルをご使用の場合、ETM資源の状態とデバッガのETM設定が合っていない。

【詳細】
 (1) microVIEW-PLUSで、新規プロジェクトを作成した時、ICEによって自動的に通信可能なJTAG/SWDクロック周波数に設定されます。
  ですが、システムによっては、この自動設定値が大き過ぎる場合があります。
  このような場合、特にダウンロードなどのメモリ操作でエラーが発生します。

 (2) microVIEW-PLUSの初期設定では、resetコマンドによる接続の際に、プログラム表示(逆ASM表示)のため、
  リセットベクタ領域のメモリダンプを行ないます。
  ブートプログラムが書き込まれていない場合には、Cortex-M系システムのベクタテーブルが0xffffffffとなっているため、
  0xfffffffe以降のメモリ空間のメモリダンプが行われ、「スティッキーエラー」が発生します。

 (3) ETMレジスタ設定エラーを参照ください。

【対策】
 (1) [MPU]メニュー - [MPU固有設定] - [ユーザーシステム]タブにある、JTAG/SWDクロック周波数を低い値に設定して
  ご確認ください。(1MHz、など)

 (2) ツールバーの"RESET"ボタンを右クリックし、「Reset同期」ウィンドウを開きます。
  「Resetに同期してプログラムを表示する」の設定チェックボックスを、OFFにしてください。
  ブートフラッシュメモリ(内蔵フラッシュメモリ)に、プログラムが書き込まれたあとでは、本設定をONに戻して
  ご使用ください。

 (3) ETMレジスタ設定エラーを参照ください。

備考【関連情報】
スティッキーエラーが発生しました(adviceLUNA)
スティッキーエラーが発生しました(adviceLUNAII)

ICE Error No.f58
更新日:2020/06/17

 

アンケートにご協力お願いします

この解答はお客様のお役に立てましたでしょうか?

 

           

検索に戻る