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【機能・仕様】RESETコマンド解除待ち時間について

【説明】
microVIEW-PLUSメニュー[MPU] - [MPU固有設定] - [RESET]の「resetコマンド」の設定を変更する事により、ユーザーシステムに適したリセット方式を設定する事ができます。

[nSRSTアサート解除後待ち時間]の設定概要は、ICEからRESETコマンドを発行すると、nSRST信号に接続されている、MPUのシステムリセットを操作しますが、システムリセットをネゲート後、ユーザープログラムを[解除後待ち時間]で設定した時間分実行させた後に停止し、ICEでのデバッグ制御が行えます。

例えば、MPUのシステムリセット(nSRST)ネゲート後、PLL等のフェーズがロックしないためにシステムクロックが消失し、RTCKが出力されない場合などは、その間のJTAG通信が行えません。
この場合、[nSTSTネゲート解除待ち時間]延ばした値に設定してください。
PLLがロックするまでに250msかかるの場合、300ms以上に設定する必要があります。
備考【補足説明】
1、[nSRSTアサート解除後待ち時間]は、"リセットベクタブレークを[設定しない]と設定した場合"又は、"リセットベクタブレークが行えないユーザーシステム"で設定内容が有効となります。

2、"リセットベクタブレークを[設定しない]と設定した場合"又は、"リセットベクタブレークが行えないユーザーシステム"では、ICEでのデバッグ制御が行えるまでの間、ユーザープログラムが実行されます。接続時に各レジスタを初期化させない為に、メニュー[MPU] - [MPU固有設] - [RESET]の「初期値を設定するレジスタ」より、"PC","CPSR","CP15"のチェックを外し、初期化を行わない事を推奨します。

【事例】
1、リセットネゲート後、セキュリティプログラムが実行される2秒間、JTAG通信が行えない場合は、[nSTSTネゲート解除待ち時間]を"2s"以上の値を設定ください。

2、リセットベクタブレークが行えないユーザーシステムで、リセットベクタからのデバッグを行いたい場合は、[nSTSTネゲート解除待ち時間] を"0s"に設定ください。この場合、リセットベクタブレークが行えない為にユーザープログラムが実行されてしまいますが、最小の実行で停止し、 ICEでのデバッグ制御が行えます。

【関連情報】
リセットベクタブレークに関して、以下もご参照ください。

【機能・仕様】 リセットベクタブレークについて(adviceLUNA)


【異常動作】 resetコマンド時、PC値はリセットベクタにあるが、ターゲットのブートプログラムが実行されている(adviceLUNA)


【機能・仕様】 リセットベクタブレークについて(adviceLUNAII)


【異常動作】 resetコマンド時、PC値はリセットベクタにあるが、ターゲットのブートプログラムが実行されている(adviceLUNAII)
更新日:2017/04/11

 

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